桜の木の下で ページ2
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家の中を一通り片付けて、庭へ出る。
庭は季節ごとに色とりどりの花が咲くように整えられていて、私のお気に入りの場所だ。
今は玄関先にある大きな桜の木と、奥の花壇のチューリップが綺麗に咲いている。
ジョウロに水を入れると、縁側から奥の花壇へ向かって外へ出た。
『さいた、さいた、チューリップの花が〜』
鼻歌なんて歌いながらチューリップに水をやる。
他の花壇も土の様子を確認して必要なら肥料を足して。
(後は玄関先の桜だけだけど、特に桜は世話することはないかな？)
でも今ちょうど桜が綺麗に咲いているし、気晴らしにお花見でもしようかと玄関先へ向かう。
奥の花壇スペースを抜けて玄関先へ出ると、ふわりと吹いた風が花びらを乗せて頬を撫でた。
そして満開の桜の木の下で、どこか悲しそうな目で桜を見上げる、1人の少年。
(綺麗...)
その悲しい目をした少年に視線が奪われる。
するとこちらに気づいたのか、ゆっくり彼がこちらへ目線を向けた。
「キムAさんですか？俺、キムテヒョンです。」
少し低くて落ち着いた彼の声。
整った顔立ちに、すらりとした手足。
誰が見てもイケメンなんだろうけど、どこか人間味のない無機質な感じが、少し苦手に感じた。
『あ、キムテヒョンくん！待ってました。私がオーナーのキムAです。色々案内するから、上がって！』
そう言って家に上げると、珍しいのかきょろきょろ辺りを見渡すテヒョンくん。
それがなんだか可愛くて、思わずくすりと笑った。
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kaho(プロフ) - みーたん♪さん» みーたん♪さんありがとうございます｡ﾟ(ﾟ´ω`ﾟ)ﾟ｡また更新していくので応援よろしくお願いします！ (2017年7月17日 5時) (
レス) id: 551b2f72f9 (このIDを非表示/違反報告)
みーたん♪(プロフ) - 温かくって好きです。更新頑張って下さい。 (2017年5月31日 21時) (レス) id: 443256ac3c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：kaho | 作成日時：2017年3月17日 22時
