新しい住人 ページ1
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4月。冬もすっかり過ぎ去り、暖かな春の陽気が心地よい。
見事に満開になった庭の桜の木を見上げて、私は大きく伸びをした。
私はシェアハウスのオーナーをしている。
元々両親が経営していたのだが、お父さんが腰を痛めてしまったのを機に3年前にオーナーを譲り受けたのだ。
シェアハウスのオーナーと大層に言ってもここは実質大きな一軒家で、個人の部屋は与えられていてキッチントイレお風呂リビングが共同。
個人の部屋の掃除と洗濯は住人に任せていて、私のする事と言えば共同スペースの掃除と庭の管理くらいだ。
食事も生活の時間帯が合わなくてみんなバラバラのことが多いし。
「Aちゃん、おはよう。朝ごはんまだなら一緒にどう？」
『わあありがとう、すぐ行くね！』
彼はシェアハウスの住人1、キムソクジンさん。
この近くで働いているサラリーマンだ。
もういい大人だろうし、彼女の1人や2人いるだろうから一人暮らしすればいいのに彼はもうかれこれ5年ここに住んでいる。
両親がオーナーの時代から住んでいるから、私がわからないことも色々教えてくれてありがたい。
あと料理が得意でたまにこうして私の分も作ってくれる。
リビングに行くと、鼻をくすぐるいい匂いに思わず口角が上がった。
『グクは寝てるのかな？』
「そうじゃないかな〜？もうそろそろ起きなきゃ遅刻だよね？大丈夫かな？」
その瞬間二階の扉が大きくバタンと開かれて、階段を駆け下りてくる1人の男の子。
「寝坊した！！ヌナ、なんで起こしてくれないの！！」
『頼まれてないからだよ笑
おはよ、グク。』
彼は住人2、チョンジョングク。近くの高校に通う高校3年生だ。両親の海外転勤にあたって去年からここにやってきた。
シェアハウスは入れ替わりが激しくてあまり長居する人がいないから、今はこの2人しかシェアハウスに住んでいない。
けど、
『あ、そういえば今日新人さんくるよ。』
「何それ聞いてないよヌナ！男？」
『男の子。グクの2つ上だよ。』
「へえ、お酒が飲める年下が増えるんだね、楽しみだなあ。」
『確かにソクジンさんには嬉しいですね。』
新しい住人はお昼に来るらしいから、2人が会うのは今晩だ。
わくわくしている2人を送り出して、私は書類に目を通した。
『キムテヒョンくん。1995年生まれってことは...私と同じかあ。』
どんな人だろう。楽しみだなあ。
ソクジンさんが入れてくれたコーヒーを飲み干すと、掃除をしようと腰を上げた。
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kaho(プロフ) - みーたん♪さん» みーたん♪さんありがとうございます｡ﾟ(ﾟ´ω`ﾟ)ﾟ｡また更新していくので応援よろしくお願いします！ (2017年7月17日 5時) (
レス) id: 551b2f72f9 (このIDを非表示/違反報告)
みーたん♪(プロフ) - 温かくって好きです。更新頑張って下さい。 (2017年5月31日 21時) (レス) id: 443256ac3c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：kaho | 作成日時：2017年3月17日 22時
