検索窓
今日:5 hit、昨日:10 hit、合計:148,103 hit

名前で呼んで ページ36

_



次の日、私は資料を持ってミンユンギの会社にいた。


「少しトラブルもあったみたいですけど、無事納品していただいてよかったです。」

『いえ!こちらこそ心配おかけしました。また次の取引も、よろしくお願い致します。』

営業トークをしながらユンギを盗み見る。
するとぱちっと目があって、思わず目線をそらした。

(な、なんか意識してるみたい...)


いやいやない。私にはオッパがいるでしょ。
そう考えた時、頭に忘れたはずの情景が浮かんできて胸がチクっと痛んだ。

残業帰り、女の子と一緒に帰っていたオッパ。

(結局何も聞けてないどころか連絡もしてないなあ...)


今日帰ったら連絡しよう。きっと誤解だよね。







『ありがとうございました!またきます!』

会議室から出る重役の人たちを見送る。
最後に会議室を出ようとするミンユンギを、『ちょっと、』と呼び止めた。


「?なに?」

『いや、えっと...今回はほんとに、ありがとう。
あなたがいなかったら私、どうしてたか...』

俯いて話すと、クスッと笑う声が聞こえた。

「ああ、そんなこと。」

『そんなことって...!』

思わず顔をあげると、唇に柔らかい感触。



『.........っっ!?!?』

「これでチャラってことで。あとフルネームで呼ぶのやめろよな。」

『...な、なにをいきなり...っ!』

「言ったと思うけど、俺本気だからさ。過去を忘れてとは言わないけど、今の俺もちゃんと見て?」


じゃあな、って立ち去るユンギに、私は何も言い返せずただ立ち尽くしていた。





_

久しぶり、プリンス→←一難去って



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (169 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
700人がお気に入り
設定タグ:防弾少年団 , BTS , JIN   
作品ジャンル:タレント
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

きき - ここで終わり.......すごく楽しく読んできたからショック!続きはだしてもらえませんか?(><) (2020年4月23日 8時) (レス) id: a646f46467 (このIDを非表示/違反報告)
未緒(プロフ) - 更新 待ってます。 (2019年4月10日 21時) (レス) id: 7e7e321463 (このIDを非表示/違反報告)
あき - 更新してほしいです (2018年7月27日 23時) (レス) id: f0a56d10c7 (このIDを非表示/違反報告)
ユン - なぜこれで完結しているのでしょう… (2018年7月8日 13時) (レス) id: 99e77d7118 (このIDを非表示/違反報告)
じあ(プロフ) - 凄い面白い!!続きが気になりすぎます!頑張ってください! (2017年7月29日 20時) (レス) id: eff2d09bf8 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:kaho | 作成日時:2017年3月14日 11時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。