検索窓
今日:6 hit、昨日:10 hit、合計:148,104 hit

揺れるこころ ページ33

_



どうして。
残業って言ってたのに。

...いや、きっと残業は本当だったんだろう、終わらせてから一緒に飲むことになったんだろうな、きっとそう。


そうとわかってても。


「おっぱあ〜〜ミナもう歩けない〜」

「はいはい、タクシー呼ぼうね。」


私は今まで必死に仕事してたのに、楽しくその子と飲んでたんだ。私が泣きそうなくらい大変な裏で。

考えれば考えるほど嫌な考えしか浮かんでこなくて、涙をこらえてその場から去るので精一杯だった。



帰り道をとぼとぼと歩きながら、ぼーっと考える。

きっと私みたいな女の子より、ああいう甘え上手の女の子の方がモテるんだろうな、とか。
やっぱり私は恋愛向いてないんだろうな、とか。

忘れたはずのミンユンギとの恋愛まで思い出してしまって、さらに涙が溢れた。

『私、誰かに奪われてばっかだな。』

口に出すと余計悲しくなる。


さらに溢れそうな涙が溢れないように、唇を噛んで上を向いた。



「星、きれーだよな今日。」


突然後ろから聞こえた声にびっくりして振り返る。


「え、なんで泣いてんの。」

『ミンユンギ...』


こんな時もフルネームなのって言って笑う彼に、悔しいけど安心してさらに涙が溢れた。


『なんで...』

「家の前で泣かれてたらそりゃ声かけるっての。...上がってく?コーヒーくらいいれるけど。」


ここ、おれんち。そう言って指さされたのは目の前の高層マンション。


いつもなら、ふざけんな!くらい言ってやるところなんだけれど。


(オッパも他の子とイチャイチャしてたもん、いいもん!)

なんて悪魔な考えが働いてしまって、そして何よりこちらを見るユンギの目が優しくて。

『......うん。』


思わず頷いてしまったんだ。




_

コーヒーの香り→←一難去らずにまた一難



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (169 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
700人がお気に入り
設定タグ:防弾少年団 , BTS , JIN   
作品ジャンル:タレント
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

きき - ここで終わり.......すごく楽しく読んできたからショック!続きはだしてもらえませんか?(><) (2020年4月23日 8時) (レス) id: a646f46467 (このIDを非表示/違反報告)
未緒(プロフ) - 更新 待ってます。 (2019年4月10日 21時) (レス) id: 7e7e321463 (このIDを非表示/違反報告)
あき - 更新してほしいです (2018年7月27日 23時) (レス) id: f0a56d10c7 (このIDを非表示/違反報告)
ユン - なぜこれで完結しているのでしょう… (2018年7月8日 13時) (レス) id: 99e77d7118 (このIDを非表示/違反報告)
じあ(プロフ) - 凄い面白い!!続きが気になりすぎます!頑張ってください! (2017年7月29日 20時) (レス) id: eff2d09bf8 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:kaho | 作成日時:2017年3月14日 11時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。