もう一度 ページ26
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「キムさん？大丈夫ですか？」
その声にハッとする。
いけない、大事な取引先との商談中に、昔のことを思い出してしまっていた。
(それもこれもこいつのせいだ...)
ミンユンギ。私をこっぴどく振って、恋愛のトラウマを植え付けたやつ。
『申し訳ございません、次に、こちらの商品についてなのですが〜』
説明しながらミンユンギを盗み見ると、ばちっと目があった。
思わず目をそらすと、鼻で笑われる。
(む、むかつく〜...)
すごく腹がたつのに少し胸が痛むのは、きっと気のせいだ。
未練なんてこれっぽっちもないし、今はソクジナオッパ一筋だもん。
商談が終わり、取引先の方々に見送られて会社を出る。
色々あったけど無事乗り切ったかな？
ホッと一息ついて携帯を確認すると、オッパからのカトクが入っていて。
【そろそろ終わるかな？ファイティーン！A、好きだよ。チュッ！】
チュッってカトクに打つ人初めて見た。
なんかちょっとダサいんだよなあ、そこが可愛かったりもするんだけど。笑
携帯を見ながらふふ、と笑っていると、見慣れない番号から電話がかかってきた。
(誰かな？)
『はい、キムAです。』
「番号変えてないのな。」
『ミンユンギ...』
「なんでフルネーム呼び捨てなわけ。笑
まだ会社の近くいるよな？」
『まだ、ビルの1階ですけど...』
「ん。そこで待ってて。」
それだけ言うと電話は切れた。
待っててって...どうして...？
今更何を話すことがあるんだろう。
それでも待ってしまう私もバカだ。
「...よお。」
『お久しぶりです、ミンユンギ先輩。』
息を切らせて来た彼は、昔のユンギオッパと同じで。
「...もう、オッパって呼んでくれないのな。」
『当たり前でしょ。』
「当たり前...そうだな。あの時は、悪かった。」
悪かった。その言葉は、あの時聞きたかった。
『今更...』
「そうだよな。でもまだ俺、Aのこと好きだから。」
『っ...！？』
「最低なことしたってわかってるつもり。言い訳もするつもりない。けどこの気持ちも嘘じゃないから。ずっと後悔してた。
もう一回俺、Aに好きになってもらえるように頑張るから。」
そう言って、電話番号登録しとけよって去っていくユンギ先輩に、私は何も言い返せなかった。
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きき - ここで終わり.......すごく楽しく読んできたからショック！続きはだしてもらえませんか？(><) (2020年4月23日 8時) (
レス) id: a646f46467 (このIDを非表示/違反報告)
未緒(プロフ) - 更新 待ってます。 (2019年4月10日 21時) (レス) id: 7e7e321463 (このIDを非表示/違反報告)
あき - 更新してほしいです (2018年7月27日 23時) (レス) id: f0a56d10c7 (このIDを非表示/違反報告)
ユン - なぜこれで完結しているのでしょう… (2018年7月8日 13時) (レス) id: 99e77d7118 (このIDを非表示/違反報告)
じあ(プロフ) - 凄い面白い！！続きが気になりすぎます！頑張ってください！ (2017年7月29日 20時) (レス) id: eff2d09bf8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：kaho | 作成日時：2017年3月14日 11時
