ユンギオッパ6 ページ25
_
ユンギオッパの家は、大学近くのアパートの2階だ。
もう何回も来ているから、迷うことなくすぐに着いた。
近所のケーキ屋さんでケーキを2つ買って、ユンギオッパの部屋へ向かう。
オッパ意外と甘党なんだよね...喜んでくれるといいなあ。
ピンポンを鳴らすと、返事がない。
『さては寝てるな〜?笑』
合鍵はもらっているから、いいんだけど。
合鍵で部屋の鍵を開けて、家の中へ入る。
すぐに聞こえた声に、私は固まった。
「あんっ...ユンギオッパぁ...っ!」
(いや...見たくない...)
そう思う心と裏腹に、足は確実に部屋へ向かっていて。
部屋のドアを開けると、ベッドに裸の男女。
男子はもちろんユンギオッパで、女の子は知らない子だった。
(ああ、この子がジウちゃんなんだろうな。)
『ユンギオッパ...?』
早く立ち去ってしまえ。そう頭ではわかっているのに、声をかけてしまったのは、きっとまだどこかで希望を持っていたんだと思う。
ごめん、好きなのはAだけだよって、そう言ってほしかったのかもしれない。
私に気づいたオッパは一瞬苦しそうな顔をして、目を伏せた。
けど次の瞬間には、怖いくらい生気のない瞳をしていて。
「あのさ、こういうわけだから。別れてくんないかな?」
そしてまた始まる行為に、私はその場から逃げ出すことしかできなかった。
_
700人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「BTS」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
きき - ここで終わり.......すごく楽しく読んできたからショック!続きはだしてもらえませんか?(><) (2020年4月23日 8時) (レス) id: a646f46467 (このIDを非表示/違反報告)
未緒(プロフ) - 更新 待ってます。 (2019年4月10日 21時) (レス) id: 7e7e321463 (このIDを非表示/違反報告)
あき - 更新してほしいです (2018年7月27日 23時) (レス) id: f0a56d10c7 (このIDを非表示/違反報告)
ユン - なぜこれで完結しているのでしょう… (2018年7月8日 13時) (レス) id: 99e77d7118 (このIDを非表示/違反報告)
じあ(プロフ) - 凄い面白い!!続きが気になりすぎます!頑張ってください! (2017年7月29日 20時) (レス) id: eff2d09bf8 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:kaho | 作成日時:2017年3月14日 11時