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『要件だけって言ってもはしょりすぎでしょ。
要するに、私にあんたと形だけの夫婦になれと？』
「うん」
『あー、丁寧に御断り致します』
即答で返事をすると、
片方の眉毛だけ上がったキムソクジン。
10年ぶりに再会したと思ったら
結婚しよう？
「要件だけって言ったのは誰だよ。
ずっとというわけじゃない。たった2年だ」
二本指を立てて話す目の前の男にため息が出た。
『たった2年？
2年“も”、の間違いでしょ。』
私は無理なので違う人に頼んでください、とまたもや丁寧にお断り。
「お前じゃなきゃ頼めない。」
『は？』
なんで？と聞き返す。
「お互い、恋愛感情を抱くことなんて絶対にないだろ？」
そういうことですか。
『…はぁ、帰る』
移動した先のカフェから出ようと
席を立とうとした矢先、掴まれた私の右腕。
『離してよ』
「考える時間をやる。よく考えろ」
『だから！！いくら考えても無理！！
手離して！！そして失せろ！！』
私は目の前のこの男、キムソクジンに向かって
舌を出し中指を立てて走って逃げた。
結婚？笑える。
私があいつと？
頭おかしいんじゃないの…。
『うわー寒気が』
紺色のスーツ姿に黒髪姿だったキムソクジン。
小学生、中学生の頃とは違う雰囲気と話し方。
それでも相変わらず自分本位で
拗れた癖のある性格は、健全なご様子。
そっか、もうあれから10年経ってるのか…
時間の流れって、こんなにも早かったなんて。
帰ろう。…って
あれ、なんか忘れて…
『あ、洗濯物！』
忘れてた
※ JN
「お話はお済みになられましたか」
『うん、まあ…』
「どうかなされましたか？」
『んー、いや。
初めて女に中指立てられたなって』
「ははっ、ヒョンに…？(笑)
面白いお方ですね、カンAさんは。」
『ウザイだけだよ、あいつは。』
あいつはお節介で、他人の問題に首突っ込んできて
ウザくて、めんどくさい女。
「それにしてもお綺麗な方でしたね。」
『ふっ、どこが。
見ただろ、あの化粧で崩れた顔。』
「それでもお綺麗でしたけどね」
『わかってないね。
はぁ、それはいいとしてまた会社まで頼む。
まだ仕事が残ってるから』
「ふふ、かしこまりました。」
ああいう女が
一番嫌いだ。
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アイアイ(プロフ) - 内容が好きすぎて何度も見返してます❤️更新待ってます！続きが気になります！ (8月9日 21時) (
レス) @page43 id: ef22ae402e (このIDを非表示/違反報告)
ソア(プロフ) - WWHさん» ありがとうございます😭なかなか更新できずにいたのですがこれからはちゃんと更新していきますのでよろしくお願いいたします🥺 (2022年8月13日 1時) (レス) id: f38870ceaa (このIDを非表示/違反報告)
WWH(プロフ) - 初めまして✨いつも見させていただいてます！！このソクジンの口調といい全部最高すぎます！！これからも応援してます~😭 (2022年8月11日 16時) (レス) @page41 id: 91cce3d1cc (このIDを非表示/違反報告)
ソア(プロフ) - しいんさん» うわああああ😭そんなこと言っていただいて本当に嬉しいです🥲🥲これからこのお話もどんどん更新していこうと思っているので、よろしくお願いいたします！！😭😭😭 (2022年2月4日 23時) (レス) id: f38870ceaa (このIDを非表示/違反報告)
しいん - うあああ…最高すぎます泣できちゃった恋愛をみて主様に恋しちゃいました！！これからも頑張ってください！応援してます~~！ (2022年1月22日 0時) (レス) id: 4349a34933 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ソア
| 作成日時：2021年9月9日 14時
