◆039 ページ39
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顔合わせが始まって30分ぐらいが経過した頃。
お互いの親は、
控えめながらも楽しそうに話をしている。
『私ちょっとトイレ行ってくる』
「うん。あ、俺もついていく」
『いい、すぐそこじゃん』
「まだラブラブの時期ね」
「ほんとね〜、
トイレにまでついて行こうとするなんて」
茶化す母親方。
気まずい雰囲気を作る天才だ。
私は逃げ出すようにトイレへと駆け込んだ。
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.
『はぁ、』
気疲れというのだろうか。
気を張りすぎて、神経がだいぶ削れた気分。
手を洗い、リップを塗って
少し自分の身嗜みを整える。
『よし。』
鏡でチェックを終えトイレから出ると、トイレを出てすぐの壁に寄っかかっていたジョングク君。
『あ…アンニョン、
ジョングク君もトイレ？』
「あの。」
険しい顔が、私をまっすぐ捉えた。
「ジニヒョンを選んだ理由ってなんですか？」
『…え？』
「どうして結婚しようと思ったんですか？
見てる限り、2人からは全く何も感じないんですよ。
お互いを見る目がまるで熱がない。」
“おかしいですよね、結婚するっていうのに”と
静かに話すジョングク君に私は唾をごくりと飲んだ。
「言いづらいのであれば言い方を変えます。
ジニヒョンと結婚しなきゃいけない理由って何ですか？」
『…んーと、ジョングク君、』
うまく言葉が出てこなくて、混乱する。
ジョングク君はそんな私を見て、
馬鹿にするかのように鼻で笑った。
「…ハッ、やっぱりね。
あんたも同じだ。結局は金」
『何言って、』
「いくら必要なんですか。
いくら払えば、ヒョンから離れてくれますか」
なん、だろ。
何で私がこんなに責められているんだろう。
「まさか、離れられないとか
図々しいことは言わないですよね。
これだから嫌だなぁ……貪欲にもほどがある」
『あのさ、ジョングク君。私は』
「ジョングガ、なにしてんだよ」
フワッと香る、清潔感のある匂い。
ぎゅっと抱かれる肩は、窮屈だけど
怯えてた私の心を一瞬にして消し去ってくれた。
「ッ、ヒョン、」
『キムソクジ、』
「遅いから心配してきてみたら
年下の男と密会なんて、いい度胸だね。」
「ヒョン、これは、」
「どういうことか説明してもらうよ、ジョングガ。」
そう言ったキムソクジンの口には
うっすらと弧が描かれた。
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アイアイ(プロフ) - 内容が好きすぎて何度も見返してます❤️更新待ってます！続きが気になります！ (8月9日 21時) (
レス) @page43 id: ef22ae402e (このIDを非表示/違反報告)
ソア(プロフ) - WWHさん» ありがとうございます😭なかなか更新できずにいたのですがこれからはちゃんと更新していきますのでよろしくお願いいたします🥺 (2022年8月13日 1時) (レス) id: f38870ceaa (このIDを非表示/違反報告)
WWH(プロフ) - 初めまして✨いつも見させていただいてます！！このソクジンの口調といい全部最高すぎます！！これからも応援してます~😭 (2022年8月11日 16時) (レス) @page41 id: 91cce3d1cc (このIDを非表示/違反報告)
ソア(プロフ) - しいんさん» うわああああ😭そんなこと言っていただいて本当に嬉しいです🥲🥲これからこのお話もどんどん更新していこうと思っているので、よろしくお願いいたします！！😭😭😭 (2022年2月4日 23時) (レス) id: f38870ceaa (このIDを非表示/違反報告)
しいん - うあああ…最高すぎます泣できちゃった恋愛をみて主様に恋しちゃいました！！これからも頑張ってください！応援してます~~！ (2022年1月22日 0時) (レス) id: 4349a34933 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ソア
| 作成日時：2021年9月9日 14時
