◆036 ページ36
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私は、とても戸惑った。
心から息子のことを思い、心配しているお母様に
このまま嘘をついていていいのだろうか。
逆に、私が本当のことを言ったとして
余計な心配をかけてしまうのではないか。
二つの葛藤がぐるぐると頭の中を巡った。
私の両親に挨拶しに行った時も、お父さんとお母さんの表情や言葉に良心が痛まなかったわけではない。
しかし、キムソクジンと二人で話をした日。
私が、キムソクジンと結婚をすると決めた日。
私は、やるだけやってみよう、なるようになれと
相当な覚悟を決めたつもりだ。
「…Aさん？」
『あ、あぁ！ごめんなさい、びっくりしちゃって…』
私は、気づかれないように深呼吸をした後
手に持っていたスプーンを机に置いてお母様の目を見た。
『お母様のご心配の気持ち、十分に理解します。
しかし、結婚というのはそう軽い気持ちでできるものではありません。私も、簡単に結婚を決めたわけじゃないです。相当悩みました。』
実際、キムソクジンに求婚されてから約1ヶ月間ものあいだ、断ってきた。
「……」
『お母様も結婚をなさっているのでわかると思います。
結婚は女性にとって人生の一大イベントだって。』
「えぇ…」
『そんな一大イベントをこの年で決めていいのか、
また、相手は間違っていないか。』
大袈裟かもしれないけど、
私の今話していることは本心だ。
ちょっと盛ってるところもあるけども。
話している時のあいつの目は真剣そのものだった。
本気で結婚を申し込まれている気分に浸るほど、
真剣な目に私はきっと嫌だと断れなかったのかもしれない。
『相当な覚悟を決めてあの人と結婚することを決めたんです。何か思う所がある、または変な誤解をされていると思ったので今こうしてお伝えさせていただきます』
ふと、我にかえると
相当なことを口走っていたことに気がつく。
…なに、熱くなってんの…私。
そこで、2人で決めた契約書の内容が頭をよぎった。
【契約結婚のことは誰にも言わないこと】
…上等じゃん。
『生意気な口を叩いてしまい、申し訳ございません。
どうか、私のこの覚悟もご理解いただけないでしょうか。』
言い切った私に、目の前にいるお母様と
今まで黙ってご飯を口に運ぶだけだったお父様の目が
私を見据えた。
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アイアイ(プロフ) - 内容が好きすぎて何度も見返してます❤️更新待ってます！続きが気になります！ (8月9日 21時) (
レス) @page43 id: ef22ae402e (このIDを非表示/違反報告)
ソア(プロフ) - WWHさん» ありがとうございます😭なかなか更新できずにいたのですがこれからはちゃんと更新していきますのでよろしくお願いいたします🥺 (2022年8月13日 1時) (レス) id: f38870ceaa (このIDを非表示/違反報告)
WWH(プロフ) - 初めまして✨いつも見させていただいてます！！このソクジンの口調といい全部最高すぎます！！これからも応援してます~😭 (2022年8月11日 16時) (レス) @page41 id: 91cce3d1cc (このIDを非表示/違反報告)
ソア(プロフ) - しいんさん» うわああああ😭そんなこと言っていただいて本当に嬉しいです🥲🥲これからこのお話もどんどん更新していこうと思っているので、よろしくお願いいたします！！😭😭😭 (2022年2月4日 23時) (レス) id: f38870ceaa (このIDを非表示/違反報告)
しいん - うあああ…最高すぎます泣できちゃった恋愛をみて主様に恋しちゃいました！！これからも頑張ってください！応援してます~~！ (2022年1月22日 0時) (レス) id: 4349a34933 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ソア
| 作成日時：2021年9月9日 14時
