これ、どういうことですか？

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．








『ヤー、あんた私のストーカーかなんか？』



「助けてやったのに」






ブーブーと車の中で言い合う私達。




まだちょっと痛む右手首を左手で撫でる。







「痛むのかよ」



『いや別に。』






運転しながら横目で私を見るこいつに
私は何回助けられただろうか。







『あんたも私を追いかけ回して暇だね』



「俺は忙し」



『はいはい』



「はぁ…」








こいついわく話がしたいから来たらしいけど
まぁ〜暇だよね。


ここ一週間で3回ぐらい会ってるし。









まずは飯でも食いに行こう、なんて言うこいつに
ちょうどご飯のことを考えていた私は珍しく頷いた。








『あんた私のこと好きなの？』




「は…？」




『そんなに私と結婚したい？ストーカーするほど？』




「冗談も顔だけにしろ」




『…死にたいの？』









まあ、私なりのありがとうを伝えたつもり。









着いたのは、私の行きつけのお店。



スーツ姿のこいつには、似合わない庶民的なお店だ。





『なにしてんの、座りなよ』




「はぁ……」



『ここのサムギョプサルが美味しいの。
サムギョプサルと言ったら、焼酎でしょ。
飲んでもいいよね？アンタは飲めないけど』



「好きにしろ」









次々と並べられていく食べ物たちに
よだれが止まらない。








は〜ん

外食なんて久しぶり。









目の前にいるこいつは、
黙々とサムギョプサルを食べていた。







『ヤー！サムギョプサルは
サンチュに包んで食べないと！』



「どう食べようが関係ないだろ」



『大ありだから。』






サンチュに包んだサムギョプサルを
ほら食べろ、とそいつに渡す。




そいつは渋々と食べたが無反応。







『どう？』



「葉っぱの味がする」



『もっと違う感想無かったのか』







まぁ、悪くはない。というこいつが
なんだか面白くて、吹き出してしまった。







最初からそう言えばいいものを。









『ヤダ！もう一本飲む！』



「ヤー！もう充分だろ！」









こいつをすごく困らせたのは
後から知るお話。

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