◆014 ページ14
．
「生憎、Aさんには
断られてばかりなんですけどね。」
「あらまぁ…なんてこと…。」
オンマからの圧がすごい。
私は、耐えきれぬ圧に縮こまっていた。
「いいんです、必ず僕のものにしますから」
『……うわ、キモ』
「こら！！！！」
『…』
あんたは母を味方につけ、
勝ち誇ったように笑って
さぞかし気分が良さそうですね。
憎たらしい。
あとクリアするべきは私ってか。
「では、僕はこれで。
次お会いするときは、いいご報告と
ご挨拶ができるよう、頑張ります。」
「大歓迎よ。いつでも来てちょうだい。
なんかあったら言ってね、力になるわ！
あんた、下まで送って差し上げなさい。」
『えぇ…自分で帰れるでしょ、子供じゃあるまいし』
「は・や・く」
オンマとこいつが仲良く話すこと数十分。
すっかりこいつの味方になっちゃって。
私の周りがこいつに制覇されていって
肩身が狭くてたまらない。
はいはい、と重い腰を持ち上げこいつと外に出る。
こいつは、私と2人きりになるや否や
いつもの無表情にもどった。
はっ、呆れた。
『あんた、俳優より俳優だね。
演技上手で賞あげたいぐらい。』
「まぁ、イケメンだからね」
『関係ないしそういうことじゃないんだけど。』
脳内お花畑でさぞかし楽しそう。
「珍しく俺のこと褒めたと思ったのに」
誰がいきなり
俳優よりイケメンだねなんて言うかよ。
『演技が上手ですね〜って意味よ。
あー、頭痛い。話すだけでもこんなに疲れるの？
てかほんとに腹立つ。あんたがこんなにも頭おかしい奴だったなんて』
「これでスムーズに結婚できるな」
『黙れないの？』
はぁ。
「また近いうちに。」
『早く消えて』
はいはい、消えてやるよと
車のエンジンをつけたそいつに手でしっしとやる。
「あ、それと。」
窓を開け、なにかを思い出したかのように言うそいつに一応耳を傾けた。
「その部屋着、どうにかしたほうがいいよ。
ウサギって、ぷっ」
憎たらしく口に手を当てて
わざとらしく笑ったあとに、車は去っていった。
は？
『黙れ！！！！！！』
チラッと自分の着てる服を見る。
『可愛いじゃん』
ださく、ないし。
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アイアイ(プロフ) - 内容が好きすぎて何度も見返してます❤️更新待ってます！続きが気になります！ (8月9日 21時) (
レス) @page43 id: ef22ae402e (このIDを非表示/違反報告)
ソア(プロフ) - WWHさん» ありがとうございます😭なかなか更新できずにいたのですがこれからはちゃんと更新していきますのでよろしくお願いいたします🥺 (2022年8月13日 1時) (レス) id: f38870ceaa (このIDを非表示/違反報告)
WWH(プロフ) - 初めまして✨いつも見させていただいてます！！このソクジンの口調といい全部最高すぎます！！これからも応援してます~😭 (2022年8月11日 16時) (レス) @page41 id: 91cce3d1cc (このIDを非表示/違反報告)
ソア(プロフ) - しいんさん» うわああああ😭そんなこと言っていただいて本当に嬉しいです🥲🥲これからこのお話もどんどん更新していこうと思っているので、よろしくお願いいたします！！😭😭😭 (2022年2月4日 23時) (レス) id: f38870ceaa (このIDを非表示/違反報告)
しいん - うあああ…最高すぎます泣できちゃった恋愛をみて主様に恋しちゃいました！！これからも頑張ってください！応援してます~~！ (2022年1月22日 0時) (レス) id: 4349a34933 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ソア
| 作成日時：2021年9月9日 14時
