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「あら、座ってていいのよ
未来のお婿さんが、気を使う必要なんてないわ」
『ヤー、その呼び方やめてってばオンマ。』
「僕は好きです、その呼び方。」
『だ・ま・れ』
どう言う状況かといいますと。
遡ること30分前…
『オンマ、またこんな大量に…』
「どうせあんたのことだから仕事仕事で
自炊してないんでしょ」
はい、これも。と紙袋からまた大量の自家製キムチを出すオンマ。
『オンマ！』
冷蔵庫に残ってるおかずと新しく持ってきたおかずを、ぐちぐちと口うるさく言いながら変えるオンマ。
いつもいきなり来てはこのようにするオンマに
私は、ため息しか出てこない。
いつまでこういうことをするのか。
『オンマ、私もう今年で27だよ』
「そうね、27歳なのに独身でズボラで自炊もしない」
いつになったら結婚するのやら、と嫌味のように言うオンマに私はなにも言い返せなくなった。
「オンマもアッパも先が長いわけじゃないんだから
孫の顔一人や二人見せて欲しいもんだわ。」
『何言ってんの』
オンマが冷蔵庫を閉じたその時。
ピーンポーンとインターホンの音が部屋中に響きわたった。
「あんたはこの容器洗ってなさい。
オンマが出てくるから」
『うん』
オンマが玄関を開けに行き
私も誰だか気になって少し覗いたその瞬間。
オンマが「あら。」と声を発したのが聞こえた。
『誰だったの？』
「あんた…」
なかなかやるわね、と戻ってくるなり
ウインクしたオンマ。
ハテナを浮かべてると、”お邪魔します”と
最近特に聴き慣れた声が聞こえた。
『ま、まさかオンマ部屋の中入れたの…？』
全てを察した瞬間、奴が目の前に姿を表した。
『ヤ、ヤー、あんた、っ』
「この前車の中に忘れ物しただろ」
そう言ってポケットから私のリップを取り出したソイツ。
これじゃあ完全に、オンマに誤解されるじゃん！
そういえば、式会場をこいつと抜け出してからこいつの車に乗ったっけ。
あの日からリップがないと思っていた…けれども！
『あんた正気なの？！オンマいるんだけど！！(小声)』
「また会えて嬉しいよ」
え、私の言葉スルー。
「立ち話もあれだし、どうぞ座って座って！」
『オンマ、この人すぐ帰るって。
今日はこれを届けに来てくれただけだから！』
ね、そうだよね？と圧をかけてみるも
こいつは笑顔で、腰をおろした。
冗談じゃない。
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アイアイ(プロフ) - 内容が好きすぎて何度も見返してます❤️更新待ってます！続きが気になります！ (8月9日 21時) (
レス) @page43 id: ef22ae402e (このIDを非表示/違反報告)
ソア(プロフ) - WWHさん» ありがとうございます😭なかなか更新できずにいたのですがこれからはちゃんと更新していきますのでよろしくお願いいたします🥺 (2022年8月13日 1時) (レス) id: f38870ceaa (このIDを非表示/違反報告)
WWH(プロフ) - 初めまして✨いつも見させていただいてます！！このソクジンの口調といい全部最高すぎます！！これからも応援してます~😭 (2022年8月11日 16時) (レス) @page41 id: 91cce3d1cc (このIDを非表示/違反報告)
ソア(プロフ) - しいんさん» うわああああ😭そんなこと言っていただいて本当に嬉しいです🥲🥲これからこのお話もどんどん更新していこうと思っているので、よろしくお願いいたします！！😭😭😭 (2022年2月4日 23時) (レス) id: f38870ceaa (このIDを非表示/違反報告)
しいん - うあああ…最高すぎます泣できちゃった恋愛をみて主様に恋しちゃいました！！これからも頑張ってください！応援してます~~！ (2022年1月22日 0時) (レス) id: 4349a34933 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ソア
| 作成日時：2021年9月9日 14時
