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すごく暖かい何かに包まれながら
私は目を覚ました。
『ん…あれ、布団、』
いい匂いがして暖かい布団に、広い天井。
私、いつの間にこんないいホテルに泊まって…
「起きた?」
『…』
何か聞こえた気がした。
あぁ、なんて素敵な朝…。
昨日私、あいつとご飯食べに行って
サムギョプサル食べてたところまでは
たしかに覚えてるんだけど…
まあ無事に寝床を確保できててよかった。
『……』
「…」
バチっと、目と目が合った。
よく見覚えがある、”ヤツ”と。
はは、ははは…。
朝から最悪だ。
無意識的にあいつの姿が見えるようにまでなるなんて。きっと精神的に追い込まれてるんだろうな…
『もうちょっとだけ寝よう…』
「おい」
おい?
…
「よだれ垂れてんぞ」
…なに、
やっぱりさっきからなんか変だ。
『は…。
なんであんたがここにいんの…』
てか待って、
『あんたなんで服着てないの!?』
上半身裸の男が、
寝っ転がりながらこっちを見ている。
なんだかやばい気がして慌ててベッドから出ようとするが、いつもとは違う違和感を感じ、動きを停止した。
『ヤー…私たち…』
いや、まさかね。
ものすごく嫌な予感がして、
布団をめくり自分も確認してみるが、
案の定私も服を着ていなかった。
『えっと、私たち…まさか、ね?』
「ハッ、何も覚えてないのかよ」
『え、何も…覚えて…?って…?』
「…はぁ…まじか…」
な、なにそれ!!
「昨日はもう、すんごかったよ」
『すんご…、』
すんごいってどんなレベルなのだろうか。
私が無理矢理コイツを襲ったとか?
ああああ考えるな、カンA。
最悪な事態が頭を横切った。
『…ヤー、ってことは私たち…』
「早く着替えろ、送ってく」
続けて“服は風呂場に干してある”というこいつに
全力で否定した。
『い、い、い、いい、いいです!
結構です、自分で帰れるんで!!』
“では!”とお辞儀をしたあと、
布団を体に巻いてどこにあるかもわからないお風呂場へと猛ダッシュした。
『…ありえないありえないありえないありえない』
何で大事な部分だけ記憶がないの…
「あ、言い忘れてたけど。
下着は向こうの部屋に干してあるから。」
ドア越しに、そいつの声が聞こえた。
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アイアイ(プロフ) - 内容が好きすぎて何度も見返してます❤️更新待ってます!続きが気になります! (8月9日 21時) (レス) @page43 id: ef22ae402e (このIDを非表示/違反報告)
ソア(プロフ) - WWHさん» ありがとうございます😭なかなか更新できずにいたのですがこれからはちゃんと更新していきますのでよろしくお願いいたします🥺 (2022年8月13日 1時) (レス) id: f38870ceaa (このIDを非表示/違反報告)
WWH(プロフ) - 初めまして✨いつも見させていただいてます!!このソクジンの口調といい全部最高すぎます!!これからも応援してます~😭 (2022年8月11日 16時) (レス) @page41 id: 91cce3d1cc (このIDを非表示/違反報告)
ソア(プロフ) - しいんさん» うわああああ😭そんなこと言っていただいて本当に嬉しいです🥲🥲これからこのお話もどんどん更新していこうと思っているので、よろしくお願いいたします!!😭😭😭 (2022年2月4日 23時) (レス) id: f38870ceaa (このIDを非表示/違反報告)
しいん - うあああ…最高すぎます泣できちゃった恋愛をみて主様に恋しちゃいました!!これからも頑張ってください!応援してます~~! (2022年1月22日 0時) (レス) id: 4349a34933 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ソア | 作成日時:2021年9月9日 14時