蝶柄の着物が似合う君 12 【坂田銀時】

ヅラ子の黒い笑み ページ16

side無し




パ｢旦那様今お背中流しますね！♡｣



パー子とヅラ子が駆け寄り笹山の両隣に座る






銀(どんな絵面だよ！！)

桂(ヅラじゃない桂だ！)

銀(んなこと言ってねーよ！！)







ごほん､と咳をしたパー子がボディタオルに石鹸を

付け泡立てたような仕草をする






実は何も付けてない､濡れたボディタオルで

擦ってるだけ






笹(なんかすげぇ擦れてんだけど...？)





本人は気付いてないが擦ったせいで背中が真っ赤に

なっている













と､そこへ真っ黒な笑みを浮かべたヅラ子がシャワー

を片手に笹山の背後へ





ヅ｢シャワー流しますね〜｣

パ｢曲も流しましょうね｣







ラジカセのボタンをパー子が押すのと同時にヅラ子も

シャワーのボタンを押す











笹｢あっつあっつ！！ちょ､これ熱湯なんだけど！？｣




そう､熱湯だ









笹｢止めてくんない！？つか痛いんだけど？！｣




パー子が強く擦った背中に熱湯は染みる









ヅ｢もう恥ずかしがらないでくださいよ〜｣




逃げようとするが銀時と桂の馬鹿力で抑えられる





笹｢パー子ちゃんヅラ子ちゃん聞いてる！？｣






そんな呼び掛けは先程かけた音楽で2人の耳には

届いていない












笹｢ぎゃぁぁぁぁあ！！｣


















＿＿












食事を運び笹山の部屋へ向かうA





｢笹山様､お食事の時間です｣

笹｢あ､あぁ｣




返事を貰ったAは障子を開き部屋へ入る




笹山はぐったりしている




(ドSだからなあ...)





ちら､と銀時を見ると目が合いAに向かって

微笑んだ


Aも目で返事をして食事を机に並べる





そんなやり取りを眺めていたヅラ子は心の中で

ため息をついた


(ここまで来てバカップルか...)




ぼーっとしていた笹山が食事を並べるAを見て

はっとした



(この女､先程の案内係の...！)





目を付けていた彼女がやってきたことに上機嫌に

なった






笹｢君､名前は？｣



ずい､と体を起こしてAに近づく



反応したパー子改め銀時が警戒する





｢Aと申します｣


これまた可愛らしい作り笑顔で答える





笹｢Aちゃん､俺とご飯一緒にどう？｣



立ち上がろうとするAを止めて詰め寄る




｢いえ､私は従業員なので｡お客様の食事を食べる訳にはいきません｣




お気遣いありがとうございます､と軽くと断るが

笹山は諦めが悪いらしい

ブチ切れパー子ヅラ子→←胸筋パラダイス

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す