蝶柄の着物が似合う君 10 【坂田銀時】

寝落ち(？) ページ27

銀ちゃんside





からん､と氷が鳴る





｢私の家族は両親と姉の4人家族で普通の家庭
なの｡姉とも仲は良かったし友達もいた｡そんな
中突然この世界に1人で来て不安だった｣




やっぱそうだよな､と頭を撫でてやると

気持ちよさそうに目を閉じる


(猫みてェ...)








でも､と微笑んで



｢ここの暮らしが楽しすぎて元の世界のこと忘れてたの｡それに銀魂はね､私の生き方の見本なの｣



家族と同じぐらいに大切なものなんだ､と

言ってこちらを見る




｢だからね､神楽ちゃん新八くん､真選組の人とか かぶき町の人､あと銀ちゃん｡みんな家族､そうで
しょ？だから私はここを離れたくない､2回も
家族から離れたくない｣


それに元の世界では私の存在は無くなっていた｡

とかあるでしょ



なんていたずらっ子のように楽しそうに

笑うのだ





きっとこいつはあっちの世界でも人に恵まれて

いたんだろう




なのにAは自分の意思でここに残って新しい

仲間も自分の居場所もみつけた､すごいやつだよ






しかも可愛いし､俺の彼女だし







銀｢...そーか､なら良かった｡毎日寂しい思い
させてんのかと思ったけど杞憂だったな｣


｢ふふ､あの日私を見つけてくれてありがとう｡｣








綺麗に笑うAは今日も俺を虜にしちまう








血は繋がってねーけど家族､何度あいつらと

思ったことか｡





銀｢ま､これからもあいつらみてーな家族が
増えると思うが戸籍上の家族は俺だけな｣



固まった数秒後顔を赤くする






銀｢これからもよろしくな､A｣


｢こちらこそ｡ずっと隣にいさせてね｣










目的を果たせたからのんびりと会話をする






銀｢次のデートどこ行く？｣



空になったコップにカルピスの原液を注ぐ



｢うーん...万事屋でお揃い買いたいな｣



薄めようと別の容器に入った透明の液体を

手に取って原液と混ぜる



銀｢Aらしいな､そーするか｣



コップを口へ運んで1口



｢何がいいかな....あれ､さっきより美味しい｣



ぐいっと飲み干す




銀｢コップは定春が使えねーし...｣


｢...Tシャツとかはどうでしゅか｣






銀｢...でしゅか？｣



は？と隣を見ると何故か顔が赤い






銀｢...原液に何混ぜた｣


｢んー？これ！ふふっ｣











俺が飲んでた酒じゃねーか！！！







俺にもたれかかって寝始めた




銀｢ったく...しょっと｣







布団に運んで一緒に寝た

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