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O「うわっ凄い巡り会いだね」
話すたびにあの人と重なる。
N「そー・・・ですね」
O「しかも隣とか!
あっこれからよろしくね」
差し伸べられる手。
この前の駅の出来事がフラッシュバックする。
ぎゅっと握る。
N「あったかい…」
O「えっ?」
N「あっ!いやなんでも…。」
そう。
久しぶりに会ったあの人は冷たかった。
肌も白くて
全然びくともしなくて…。
O「ニノミヤさんは今から仕事ですか?」
N「あっいえ…ちょっと友人に
寝不足なら帰れと言われまして」
O「ならいっつも日中はお仕事を?」
N「はい、いちよう」
O「なら、今度ここ来てよ!」
そう言ってマッチの箱を渡される。
スナックとかに置いてある５本ぐらい入ったマッチ箱。
N「…"Lily"ってお店の名前ですか?」
O「そっ。
ここバーだからさ、今度その心配してくれた
友達とかと遊びに来てよ」
N「百合…ですか…。」
O「よくわかったね!」
N「人並みの英語の知識はありますから」
ふふっ。
そう笑うとオオノさんも笑った。
N「オオノさんは何してるんですか?」
O「あっおいら?
ここでアルバイトみたいな」
N「へぇぜひ今度行きます。」
じゃっ、そう言って僕は家の鍵を開けて
部屋に入ろうとした。
O「あのさ!」
突然呼び止められる。
N「んっ?」
O「今日その店休みでさ・・
お近づきの印にっていうか
おいらんちで飲まない?」
.
.
.
そのとき思ったのは
目が…違うって。
あの人の目は黒くてずっと見つめてると吸い込まれそうで
でも・・・でもオオノさんの目は
光ってて、あの人と違う意味で吸い込まれそうだった。
ラッキーアイテム
革ベルト
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作者名：黄桃 | 作成日時：2011年8月4日 11時
