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「ねぇ、付き合ってる人いるの?」
N「ごめん、大切な人がいるんだ」
ごめんね。
僕には待っている人がいるんだ。
M「お前は本当罪な男だな」
ジュンくんが笑う。
N「だって事実だもん。」
M「まぁな」
外に出るとむしむしとした暑さと
電灯のまぶしさで目を窄めた。
M「送って行こうか?」
N「ううん、いい。
今日は歩いて帰りたい気分」
M「そっか。
んじゃまた明日」
頭にキスをされる。
N「うん、また明日」
.
.
耳にイヤホンを付けて
自分の好きな曲を聴く。
僕の好きな時間。
今の会社に勤めて２年。
友達は未だにジュンくんしかいない。
浅い付き合いよりも
人数が少なくて深い付き合いの方が好き。
ジュンくんは中学からエスカレーターの学校で
ずっと一緒だった。
偶然また同じ会社に就職して、
たぶんジュンくんがいなかったら
僕はずっとひとり。
ドンッ
肩がぶつかり、音楽プレーヤーが落ちる。
ラッキーアイテム
革ベルト
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作者名：黄桃 | 作成日時：2011年8月4日 11時
