キモチ【緑】 (ページ24)

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あのお祭りから2ヶ月が経った。

まだあの出来事を忘れることができずにいた。

そして、忠義への違和感もずっと感じたまま。

その日の放課後、私はまるちゃんに呼び出された。

丸「…僕たち、別れよっか。」

それは、あまりにも唐突で

その言葉を理解するのに時間がかかった。

丸「A、好きなんやろ？大倉のこと。自分に素直になりい。」

なんでそんなことを言われるのか分からなかった。

だから、何を話せばいいのかも分からなくて、ノリで貼ってあるんじゃないかってくらいに口が開かなかった

丸「…大倉、別れたみたいやで。大倉が好きなんもきっとAやから。自信持ったらええよ。」

そんな私と対照的に、口数の多い彼は話し続ける。私を置いて。

「…なんで……まるちゃん、私のこと嫌いになっちゃった…？だから……こんな………涙」

丸「…っ、ちゃうねん…。大好きや…大好きやからこうせなあかんねん…っ……俺は、楽しそうなAを見るんが好きやから……。」

丸「Aは気づいてへんかもしれんけど…いっつも大倉のこと気にしてる…近くにおればちょくちょく目ぇやるし、いてへんかったら探すようなことしてんで…？」

丸「…そろそろ、自分のキモチに素直になり…？そのために僕らは別れるねん…Aにとって、今の俺は恋を妨げるブレーキになっとる…。」