ゴ ページ5
.
6時間目も終わり､掃除当番なんぞ今週は無い.
外靴に履き替え､校門から出た.
…一人かって?だからチング居ないんだよ!!
学校から段々遠くなり､曲がり角に直面すると後ろから何か走るような音…
その音は止まり､私の肩を強く叩く.
「…先帰ってんなよ､探した」
『…先輩ですか､』
「何だその反応､お前の大好きな俺が来てやったんだから喜べ豚」
どうせならキム先輩が良かった､って思いつつもどっちもどっち.この野郎に一分も使いたくないので再び歩き出して.
「…なあ､豚」
『その名前で次呼んだらもう口聞きませんよ』
「お前が命令すんなよ､俺が命令権握ってんの」
うわ誰だこいつ何様だ??
私の帰路は人気の少ない道で､それに同じ地域に住んでいる人も少ない.
段々と少なくなる人気に自然と慣れていた私であったが､帰る時も行く時もちゃっかりとミンユンギが居て.意味分からない.
「…ふ､」
急に強く腕を引っ張られ､私の後ろにいた先輩はそのままぬっと私のすぐ後ろに立つと耳に息を吹きかけてきた.
『…っ､何するんですか､』
「…ふー…､っ､」
右耳にゆっくりとした息がぞわり､と身体を震わせる.
身を柔く捩り､小さく聞こえるリップ音に片目を細めた.
『…先輩､悪ふざけは､…､』
「…びくびく震えてんなよ､俺の前だけにしろ､んな姿は」
くく､と近距離で乾いた笑い.
囁きでさえ､甘いノイズが掛かり鼓膜を犯す.
きり､と痛い位に掴んでいた手首はいつしか解かれていて､その掴んでいた手は私の首に回っていて.
『…先､輩､?』
とうとう､私のことを本格的に痛めつけようとしたのか､だなんて思えばまた息を吹きかけられ､
『…ひっ､ぁ…う､…?』
れろり､と私の耳の側面をほんの少しだけ舐めぶった. 舌特有のざらつきのせいか､初めてのせいか､元々私がこういうのに滅法弱いせいか…知らぬ間に厭な声が漏れていた.
ちゅ､ちゅ､と小鳥のような可愛い耳に向けたキスと裏腹に､はあ､と誰の息か分からない荒い息.
待って､私はこんなことしたい訳でない､それに凄く…その恥ずかしい､嫌だ､
『…っ､う…先輩､いや､…』
首を振り､首に回った腕を弱々しく叩く.
力がどんどん抜けてしまう､何でだ怖い.
「…悪い､は…んな声出すなよ､」
腕は解かれ､先輩は軽く首を下げる私の前へ回った.
『…もう､大嫌い…です､』
顔を上げ目も合わせ､言ってみた.
「…んな顔で言われてもな､何煽ってんの?」
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 532人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「BTS」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
リア恋なう - 私もユンギペンです！あと、全く関係ないんですけど、鶏肉のぴって聞いたらすごく鶏肉が食べたくなりました！夜ご飯鶏肉がいいな… 話変わってしまってすみません(ー_ー) 応援しています！頑張ってください！ (2020年5月28日 19時) (
レス) id: 650fca183a (このIDを非表示/違反報告)
ぴ !(プロフ) - ぎょんすのはーとのお口さん» コメント有難うございます!!ユンギペンですか!?わあ､自分もです!応援有難うございます!!頑張ります!! (2019年12月8日 0時) (レス) id: 420b27c027 (このIDを非表示/違反報告)
ぎょんすのはーとのお口 - 我の推しユンギだぁぁぁ！更新頑張ってください^_^ (2019年12月7日 4時) (レス) id: 7aef2a49fc (このIDを非表示/違反報告)
ぴ !(プロフ) - ルリ子さん» コメント有難うございます!!嗚呼…凄く嬉しいです!!もっと喜んでもらえる様な作品作り頑張ります!!応援有難うございます!! (2019年12月7日 0時) (レス) id: 420b27c027 (このIDを非表示/違反報告)
ルリ子 - あ！私こういう作品大好きなんです！だから取っても嬉しいです！これからも定期的にチェックしときます！頑張ってください！ (2019年12月6日 20時) (レス) id: 8d4e6e492e (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ぴ ! | 作成日時：2019年12月5日 16時
