貴方に拾われて (ページ15)

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#14 ページ15

そんな時

jn「もし、少しでも話せるなら昔の事教えてくれないかな？」

そう言うジンさん

会って数時間もたってない様な人に

自分の苦しんできた人生を

伝えたって何になるっていうの？

人生が変わる訳じゃない

最初からやり直せる訳でもない

それなのに

自分の首を絞めるような事を

言える訳がない

だから

絶対言ったりしない

絶対に

私「言っても、無駄だと思いますよ」

jn「どうしてそう思うの？」

私「言ったって、貴方達には、この苦しみは分からないからです」

そう言えば

みんな黙り込む

ほらね

やっぱり分からないでしょ？

良い人ぶって

接してくる態度は

私の心も傷つけていくんだよ？

住む世界が違うかった私たちは

繋がってはいけない一線が

交じってはいけない一線が

あったんだって

こういう反応を見ると

改めて

思い知らされる

___________________________________________

jk「あのさ...。僕、Aちゃんの気持ち、分かるよ」

..何言ってるの？

私の気持ちが分かる....？

バカ言わないでよ..。

jk「僕の家もそうだったから。」

...えっ....？

...どういう事？

jk「僕は、元からここに住んでたんじゃ無くて、拾って貰ったんだ」

jk「親に捨てられて、ずっと町を彷徨ってた。」

jk「でもその時に、拾って貰って。」

jk「今ここに居る。」

jk「だから、わかるんだよ。おんなじ様な人生を歩んできてるから。」

jk「誰にも頼れない不安と、誰もこの気持ちを分かってくれなくて焦る気持ちがあるって事も」

jk「何もかも...ね。」

嫌だ.....

嫌だ...

何で...何で.....

これ以上、私を苦しめないでよ....