＊君に伝えたいことが＊2

かっこいい、 ページ6

基礎練が終わって、

正直、バテバテだった。




けど、へたり込んだら

部員のみんなに迷惑をかけてしまうだけだ。






ユキ先輩に台詞の解釈をしてもらった後も、

やっぱり汗がすごくって、べたべたしていた。







このまま色んな人と話すのもな、

汗臭いし。







そう思って、






お気に入りのシトラス系の香りの制汗剤を

首筋に馴染ませた。








そうしながら、

ちらっと、横目で羽生くんを見てみた。








わ、汗、すごい………。









羽生くんは汗で髪が少ししんなりしていて、

流れる汗が彼の首筋を伝っていくのが見えた。









わ、

なんか、かっこいい。






と思っていると、

茉里ちゃんがやってきて、









茉「チャンスじゃない？」






と言ってきた。




何のチャンスだよ(笑)




と思いながらも私は

羽生くんに近づいて話しかけてみた。









「えっと……、お疲れ様！！
あの、制汗剤、貸そうか？」







何を話していいのかわからなくて、

私は言い終わると俯いてしまった。







結弦「あ、ありがとう！
お言葉に甘えて(笑)」







羽生くんは聞きとってくれたみたいで、

私も嬉しくなる。








「うん！どうぞ！！」







私が、制汗剤を渡そうとした時…、









「「「「うわああああああっ！！」」」」









ドサドサっという音とともに

４人の人が扉から倒れてきた。









「「えっ……？」」









この状況を、

私と羽生くんは全く理解できてない。









羽生くんは４人の顔をみて、









結弦「あっ……、」









と気まずそうな顔になる。









「？……あっ！！」









その４人のことは、私も知っていた。

倒れた４人は………、

懐かしい感覚→←これを、嫉妬って呼ぶのかな？〜結弦side〜

ラッキープログラム

prayer for　Taylor

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す