＊君に伝えたいことが＊2

飛行機雲と笑顔の未来 ページ47

「あ、飛行機雲だ。」




教室の窓から見える飛行機雲は

よく晴れた青空に映えて綺麗だった。





「ふふ、羽生くん、
もう出発したかな。」







お弁当を広げながらそう言うと、

美音と茉里ちゃんが少し驚いていた。






茉「昼頃出発って言ってたから
もうきっと空の上かもね。」





って茉里ちゃんも一緒に雲を眺めてる。







美「…ねえ、A、
あれから羽生くんに会ったの？」




って美音が心配そうに聞いてきて、








「うん、少しだけ、ね。」






答えた私に

そっか、とだけ言って




美音は何も言わなかった。






茉「大丈夫。Aの結弦を思う気持ちは
強いんだから。


それに、今きっと充実して、景色が綺麗に見えてるんじゃない？」









恋ってすごいね、って微笑む茉里ちゃんは


それはそれは綺麗で。








つい最近までの私だったら
否定していただろうけど、




今の私なら迷わずうなずける。









「うん！！」









今すぐには伝えられないけど、



君が帰ってきたら伝えさせて下さい。









『好きだよ』

って笑顔で言える、








そんな未来が来るといいな。

赤い頬の昼下がり〜結弦side〜→←俺の結論。〜結弦 side〜

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