＊君に伝えたいことが＊2

集合写真 ページ33

ため息をつきながら当の本人を見ると、

龍樹くんと刑事くんと談笑していた。




美「みんな揃ったー？ 写真撮るよー！！」






カメラを持った美音が立っていて、
早く集合するように促している。





今日はユキ先輩と過ごす最終日。


もう、昼過ぎの電車に乗って
大学の寮に戻るんだって。






ユキ先輩を中心に囲んで杏子先生の同期の先生に頼んでシャッターを切ってもらう。





さっきまで遥ちゃんと談笑していたユキ先輩は、良平と健一くんに何か言ったみたいで




健「伝えないと後悔しますもんね！！
いけますよ、先輩！！」






と健一くんが言っていた。








美「じゃあ、駅まで私が一緒に行きますね。」





美音がユキ先輩の見送りを偶然を装って
買って出ることになった。







ユキ「じゃあな、みんな。夏休みは今回よりも長くいれると思うから、また顔出すよ。」







ユキ先輩は、そう言ってニコッと笑って、
視聴覚室を後にした。







私達はユキ先輩の優しい背中と、

これから大きな出来事を起こす
美音の華奢な背中を見送った。






茉「美音、告白上手くいってほしいね。」




茉里ちゃんがそう言って微笑む。





「私は美音と先輩、
美男美女でお似合いだと思う！」






私も茉里ちゃんに笑い返すと





「そうだね。」



と、茉里ちゃんの声が返ってきた。



そこに加わった杏子先生が






杏「美音、わかりやすすぎだろ。
ユキのこと好きってすぐわかるよな。」






と冷やかしながらニヤッと笑っていた

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prayer for　Taylor

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