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返事が来たのは、10分くらいたってからだった。
ぴぴぴぴぴぴ〜ぴ〜ぴぴ〜♪
俺はがばっと身を起こし、携帯を取った。
……さすがに緊張するな……。
覚悟を決めて、開いた。

[着信:A]
本気?

……疑われてる、か。
そりゃそうだよな……。なんてったってまだ会って一週間そこらだし。
でも、もう引くわけにはいかない。俺は返信を打った。

[送信:A]
めちゃくちゃ、本気です。

送信。……そう、俺はめちゃくちゃ本気だ。
本気でAさんと付き合う。
好きという感情は、まだなくても。
Aさんと恋愛を経験して、恋愛の美味しいとこどりをして、フィギュアの演技に深みを持たせることができるように……たくさん吸収していく。

俺は再びベッドに倒れた。
今日、一颯くんも彼女欲しいって言ってたな。あっちは俺と違って純粋に。
一颯くんは中学生になってからクラブに入ってきて、友達になった。
小学生のときは別の場所でフィギュアを習っていたとかで、会ったときからそこそこ上手かった。
でも今は、ダンスとか山登りとか、よくわからないけど、そういうことに興味があるらしい。
奏多くんもフィギュアは渋々やってる感じだし……まぁ、だから気を許せたっていうのはある。
真剣にやってる人とは、やっぱりライバルだ。意識もするし、俺の負けず嫌いが発動してしまう。
だから奏多くんや一颯くんは貴重な友達だ。






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設定タグ:羽生結弦 , 恋愛 , フィギュアスケート   
作品ジャンル:恋愛
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作者名:mirin | 作成日時:2020年4月5日 17時

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