54．譲れない、俺だけの特別。 ページ36
盛大にやらかした。やっぱり冬に土砂降りの中を傘無しで帰るのはよくなかった。余裕ぶっていたけど、まんまと熱出して寝込む羽目になった。(母さんにはこっぴどく叱られるし、最悪だ)
まあ、今はだいぶ楽だけど。
キヨ「暇、」
コツン
部屋の窓に何かが当たる音。誰が、何をしたかなんて分かりきっている。
キヨ「A…俺、病人なんだけど」
「ごめんね！キヨくんのお母さんの車なかったから、一人なのかなって思って。それなら部屋からの方が良いなって…これ、先生から預かって来たよ。」
キヨ「こっち来れば？」
「え、だってキヨくん病人…」
キヨ「もう平気。それに暇なんだよね」
だからこっち来てよ。そう告げて伸ばした手を、Aは少し戸惑いながらそっと掴んで窓から窓へ、飛び移った。
「バレたら怒られちゃうね。」
キヨ「俺はAが一緒なら怖くない」
「……。私も、キヨくんが一緒なら怖くないかも。笑」
キヨ「なあ、そのキヨくんってやめない？」
俺の言葉にキョトンとするA。
ずっと考えていた、他の奴らとは違う特別な何かが欲しいって。
キヨ「キヨ、って呼んでよ。」
「え、でも…」
戸惑うA。それもそうだ、Aが男子を、例えアダ名だとしても呼び捨てにしてる奴なんて一人もいないんだから。
女子だって、すげぇ仲良い奴くらいだし。
キヨ「Aにキヨって呼んで欲しい。」
「……キ、ヨ…」
少し恥ずかしそうに呟かれた��キヨ��に、俺の鼓動は跳ね上がった。
本当は下の名前を呼び捨てにして欲しかったけど、それはハードル高そうだから我慢、かな。
＊
＊
＊
キヨ「その後、母さんが帰ってきてさ。めちゃくちゃ怒られた。」
レトルト「そりゃそうだろうね。」
全身ラジオで、俺とAのエピソードを話すことになって、Aが俺を呼び捨てにするキッカケとなった小学5年生のときの話をした。
レトルト「俺もAちゃんに��レトルト��って呼ばれたい。」
キヨ「は？ぜってぇ許さねー。」
レトルト「別に良くない？キヨくんはAちゃんの特別いっぱい持ってるんだから」
キヨ「ダメ。無理。チビ。」
レトルト「最後ただの悪口！」
キヨ「(笑)」
54．譲れない、俺だけの特別。
55．頑張り屋なキミの為に出来ること。→←Twitter@にこ
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ぽるかどっと(プロフ) - ゆきこさん» ゆきこ様☆コメントありがとうございます！現在、新たな実況者物語を開始しました！そちらは毎日更新予定なので良かったら読んでみて下さい！！ (2018年12月19日 21時) (
レス) id: 927052c14b (このIDを非表示/違反報告)
ゆきこ(プロフ) - 完結おめでとうございます！すごく、神作品でした！良ければ、他にも更新してくださると嬉しいです！！ (2018年12月19日 21時) (レス) id: e5cd4b3def (このIDを非表示/違反報告)
ぽるかどっと(プロフ) - あっしゅさん» わー！ありがとー☆新作も凄く長くなりそうだけど、お付き合い下さいませませー！笑 (2018年12月19日 7時) (レス) id: 927052c14b (このIDを非表示/違反報告)
あっしゅ(プロフ) - 完結おめでとー！！新作も読みまくります！！ありがとうございました！！ (2018年12月19日 6時) (レス) id: 8f4fdba1cb (このIDを非表示/違反報告)
ぽるかどっと(プロフ) - ぽる。さん» ぽる。様☆ありがとうございます！！！嬉しいお言葉でございますっ(＞＜)新作は明日、早速公開予定なので良かったら読んで下さい！ (2018年12月18日 21時) (レス) id: 927052c14b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぽるかどっと | 作成日時：2018年12月2日 16時
