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episode12 ページ12
「…ゲームセンター？」
『俺、UFOキャッチャー得意なんだよね』
「私取れたことないや」
家からあまり遠くないゲームセンターに連れて来られ、
騒がしいBGMが響く店内の奥にあるUFOキャッチャーのコーナーに行った
『欲しいものある？』
「欲しいものって…」
『Aちゃんってあんま物欲無さそうだけど』
その通りだ。
あれがほしい、これがほしい
言ったところで親に買ってもらえるわけでもないし
『じゃあ何欲しいか言ってみ。』
「…あ、あれ」
大きなシロクマのぬいぐるみが並ぶ方を指さすと
でっけーと笑う吉沢さん
『まあ見ててって』
小銭を投入して余裕の笑みで始める
この人、何に関しても余裕そうな顔するんだよなあ…
姉の頼みだからって何で見ず知らずの私にこんなに優しくしてくれるんだろう
嬉しそうに微笑むその横顔を見て自分も口角が上がってしまう
ガコンッ
『ん』
「本当に取れてる、笑」
『素直に喜びなってー』
「ありがとう、吉沢さん」
好きな人と一緒にいるのがどれほど楽しいか
何もない私にそれを教えてくれたのは吉沢さんだった
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Y H(プロフ) - 完璧でない夢主ちゃんなんて初めて見て、とても引かれました。 (2019年11月14日 20時) (
レス) id: f0597afb21 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：君との時間。
| 作成日時：2018年12月21日 17時
