君との出会いを【吉野北人】 (ページ42)

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北人side

ランペのことをどうやって知ってくれたのか聞くとテレビに俺が映ってたと言うAちゃん。自分に気付いてくれたのが素直に嬉しい。

照れるてしまって恥ずかしいな、なんて言うと

A「なんでですか！めちゃくちゃかっこよかったです！歌も歌えてサラッとダンス踊ってて一瞬でファンになっちゃいました！」

「え？ほんと？」

急に褒められて顔が真っ赤になる。手で隠そうにも隠せなくてAちゃんに見られないか必死。

Aちゃんの方を見ると言ってから気付いたのか耳まで赤くしててかわいい。

「めちゃくちゃ顔赤いね。」

そういうと彼女は赤い顔のまま、

A「吉野さんもじゃないですか！」

そう言われて自分が赤いままだと気づく。決まらない。

「てかさ、なんで敬語なの、吉野さん呼びだし。」

A「芸能人なんだって思ったら緊張してしまって…！お店以外で会ったことないですし…。」

「タメなんだから名前で呼んで欲しいし、タメ口でいいじゃん！はい、名前で呼んでみて！」

A「え、え？」

「早く早く！」

A「え、あ、……北人、…くん。」

なにこれめっちゃ可愛いんだけど。顔真っ赤にしながら名前で呼んでくれた。なんか初恋みたいな雰囲気に照れくさくなる。普通の恋愛経験はしてきたつもりなのに、どうしてこんなに起こること全部が新鮮で初恋みたいに胸が高鳴るんだろう。なんだかすごく温かい気持ちに包まれた。