君との出会いを【吉野北人】 (ページ5)

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北人side

急いで走ってなんとか時間までに事務所に戻った。

ソファーに座っている陸さんが

陸「あ、ほくちゃん遅かったじゃん！
てか顔赤くない？大丈夫？」

と声をかけてくれたけど

「すみません！走ってきたからかもしれないです…笑」

と、なんとかうまくかわす。

なんだか今日はいつもより調子がいい気がしてきた！

陸「次ほくちゃんの番だから準備しちゃいなよ～。」

と言われ、気合いを入れてブースに入るとディレクターさんにもほめてもらった。

ブースから出るとレコーディングを聞いていたのか壱馬が

壱馬「なんか今日調子ええなぁ。
なんやええことでもあったん？」

とニヤニヤしながら聞いてくる。

「いや？別に、何も？」

と答えても壱馬は何かに気づいているような得意気な顔でこっちを見てるだけだった。

仕事を終えて家に帰り、なんとなく手を洗って、ご飯を食べて、歯磨きをして、となにをしてもぼーっとしていた。

ぼーっとしていたと言うより昼間の彼女のことを思い出してため息をついていたと言う方が正しいかもしれない。

連絡先聞きたかったな、とか
他にもっと言うことあっただろう！とか
次こそは…！とかそんなことを考えながら眠りについた。