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103. ページ3

Aside

家の前まで送ってくれた葵。
なんだかんだ言って私たちに優しいんだよね。


葵「好きな人いるってなんか意外だったな。」

「確かにね〜、昔は男子が苦手で
葵としか話せなかったしね。」

葵「うん、だからすごいびっくりしたよ。」

「ふふ、そんな言われると
なんか恥ずかしいんだけど。」

葵「なんで、…。」

「え?」

葵「なんで俺じゃないんだろうな。」

「…え、どういう…。」

聞き返そうとしたとき、
葵に抱きしめられた。


「え、ちょっ…!」

葵「俺は、…俺はずっと好きだったよ。
Aのこと。」

「急にどうしたの、私も好きだよ?」

葵「っ!違うんだよ!
Aの好きと俺の好きは!」

葵は肩に手を乗せて同じ目線まで屈む。


葵「高校生の頃からずっと女の子として


Aのことが好き。」

「っ!///」

葵「なのに、なんで他のやつのこと
好きになっちゃうんだよ。

…返事は今じゃなくていいから。」

じゃあ、と言うとそのまま行ってしまった葵。


家に入ってヘナヘナと座り込む。

今まで言ったこととかしたこととか
もしかしたら傷つけちゃったかな?

もし断ったらもう友達でいらなくなるのかな?

そう思うと落ち込んですごく悲しくなった。


雪に電話してみたけど出なくて、

A朝起きたら連絡ちょーだい。

とだけ送って眠りについた。

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作者名:Jellyfish | 作成日時:2022年1月14日 20時

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