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Aside
家の前まで送ってくれた葵。
なんだかんだ言って私たちに優しいんだよね。
葵「好きな人いるってなんか意外だったな。」
「確かにね〜、昔は男子が苦手で
葵としか話せなかったしね。」
葵「うん、だからすごいびっくりしたよ。」
「ふふ、そんな言われると
なんか恥ずかしいんだけど。」
葵「なんで、…。」
「え?」
葵「なんで俺じゃないんだろうな。」
「…え、どういう…。」
聞き返そうとしたとき、
葵に抱きしめられた。
「え、ちょっ…!」
葵「俺は、…俺はずっと好きだったよ。
Aのこと。」
「急にどうしたの、私も好きだよ?」
葵「っ!違うんだよ!
Aの好きと俺の好きは!」
葵は肩に手を乗せて同じ目線まで屈む。
葵「高校生の頃からずっと女の子として
Aのことが好き。」
「っ!///」
葵「なのに、なんで他のやつのこと
好きになっちゃうんだよ。
…返事は今じゃなくていいから。」
じゃあ、と言うとそのまま行ってしまった葵。
家に入ってヘナヘナと座り込む。
今まで言ったこととかしたこととか
もしかしたら傷つけちゃったかな?
もし断ったらもう友達でいらなくなるのかな?
そう思うと落ち込んですごく悲しくなった。
雪に電話してみたけど出なくて、
A朝起きたら連絡ちょーだい。
とだけ送って眠りについた。
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作者名:Jellyfish | 作成日時:2022年1月14日 20時