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116. ページ16

Aside


ライブを見て年越し。

こういう年の越し方は初めてかも。


北人くんからあけましておめでとう!
とLINEが来てすぐ返信。

もう少しLINE続けたいな、
なんて思って毎年オールなんて嘘ついた。

ごめん、北人くん。


そしたら今から会える?って
嘘ついたのはごめんだけど、
めちゃくちゃ嬉しくて顔が緩む。


部屋着から着替えて
少し髪もまとめて
眉毛を少し描いてまつ毛だけあげる。

あとはマスクで隠れるしなんとかなるよね。


待ち合わせ場所の階段に登りながら
ドキドキする。


ライブ初めて見てカッコ良すぎて
直視できる気がしない。

でも会いたいし、
新年すぐに北人くんと会えるなんて
嬉しすぎる。


階段を上がって来て
前髪が少し崩れた気がする。


あー、緊張する。
寒くて耳赤くなってるし。

北人くんに会う前に何回も前髪気にして
変なとこないかな、
って鏡で確認する。


階段を登りきると、
木陰に隠れて少し見えるコート。

極力見つからないように
気をつけてるのかな。

芸能人って大変だな。


でもすぐに見つちゃって、
そういえば雪が

「好きな人ってどんな所にいても
すぐに見つけられるんだよ。」

言ってたっけ。


そんなことを思いながら

「北人くん!」


そう、声をかけると

振り返る北人くんが見えた。



.

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作者名:Jellyfish | 作成日時:2022年1月14日 20時

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