60. ページ10
Aside
北人くんに聞かれて今日が水曜日だったことに気付く。
「何か私ができることとかある?ご飯の片付けとかしちゃうから掃除とかもしようか?」
なんとなくこの心地いい空間から抜け出したくなくて何かできることはないかと聞いた。
北人「そんなの申し訳ないからやらなくていいよ!できるようになったら自分でやるし!」
「うーん、でもなんかあったら言ってね!」
体調が悪いときくらい頼ってくれればいいのに。
「そしたら私、そろそろ帰ろうかな?」
あんまり長居しても北人くんの邪魔になるかなと思ってベッドの横を離れようとする。
北人「かえ、っちゃうの?」
後ろからか細い声が聞こえてきて、心臓が跳ね上がった。
「えっ…?」
後ろを振り向くと、優しく私の手を両手で包みながら
北人「もう少しだけ、ここにいて…////」
顔を赤くしながらそう言う北人くん。
一緒にいるだけでこんなにドキドキしたり、
慣れてるからできるのかなってすごい不安になったり、
でもそんな不安を抑えられないほどに気持ちは溢れてくる。
「う、うん…!でも、お邪魔じゃない…?私がいたらゆっくり休めないかなと思ったんだけど…。」
北人「邪魔なんて、そんなことあるわけないじゃん!結局昨日引き留めたのも俺だし…!」
やばい。絶対顔赤くなってる。
こんな気持ちバレたらいけないのに。
321人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「THERAMPAGE」関連の作品
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:Jellyfish | 作成日時:2021年12月3日 17時