君との出会いを 2 【吉野北人】 (ページ33)

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Aside

今日はふんわりしたワンピースを着て白のマフラーとコートでまとめる。

忘れないように作ったマフィンとプレゼントを
しっかりバックに入れる。

メイクは柄にもなくYouTubeの動画を探したり
冬のデートメイクを調べたり、なんか自分じゃないみたい。

ナチュラルを意識してピンクメイクに
いつもより少しラメを足す。

リップもピンクで少しグロスを出して艶感を出す。

公園で待ち合わせだから少し早めに行って
夜景を眺めて待っていた。

北人「ごめん！待った？？」

「全然、さっき着いた所だよ。」

本当は少し前から夜景を眺めていたけど
時間が短く感じたのは本当。

今日も北人くんが探してくれたお店へ向かう。

洋風の店でやっぱり今日がクリスマスだからか
たくさんのカップルで溢れている。

煮込みハンバーグが美味しそうだったからそれを注文した。
予約を取ってくれていたみたいで

北人「今日はクリスマスケーキ付きだよ？」

「えっ、うそ！食べたかったの！」

北人「ふふ、よかった。」

クリスマスケーキがあるなんて思ってもなかったから
嬉しくて子供みたいに喜んでしまった。

普段北人くんの周りにはきっと大人っぽい人が
たくさんいるんだろうな、って思ったけど
嬉しいんだからしょうがない。

ご飯を食べ終わると、店員さんがケーキを運んできてくれた。

シンプルのイチゴのケーキで少しクリスマス仕様になっている。
大人になってもケーキって嬉しいんだなって思った。

ううん、違う。
ケーキも嬉しいけどそれ以上にきっと

北人くんと、好きな人と、
一緒にいれることが嬉しいんだ。