君との出会いを 2 【吉野北人】 (ページ27)

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Aside

北人くんがこの間行っていたおすすめのお店に来た。

これまたおしゃれだけど堅すぎない
雰囲気のいいお店でまた来たいななんて
お店に入ってすぐに思った。

芸能人はやっぱり普段からこういうところで
ご飯食べてるのか…。

この間のお粥とか大丈夫だったのかな、とか不安になるけど
目の前にきた料理にそんな不安は吹っ飛んだ。

「うわー！なにこれ！めっちゃ美味しそう…！」

北人「ふふ、喜んでもらえて良かった！さ、食べよ。」

あさりたっぷりのトマトペーストのパスタに
一枚のピザをシェアする。

あっさりしてるけどしっかりあさりのコクが残っていて
この寒い季節にぴったりのパスタ。

北人くんがピザを切って渡してくれる。

北人「はい、どうぞ。」

「あ、やらしちゃってごめんね！ありがと。」

北人「いいのいいの、このくらいやらせてよ。」

「ふふ、ありがと。」

こういうのって女子がやるものなんじゃないの？とか
勝手に自分で思ってたけど

女子とか男子とか関係なく
きっと優しくできる人なんだろうなって
すごく短い時間しかいないはずなのに感じる。

でも知らないところで他の女の子が
この気持ちを感じてるのかなって思うと少しムカムカしたり。

頭の中は目の前で柔らかく微笑む北人くんでいっぱいだった。