君との出会いを 2 【吉野北人】 (ページ15)

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Aside

玄関を出て徒歩で家に向かう。

大変な分今日はゆっくり休んで欲しいと思って
ゼリーとかは入れておいたけど迷惑じゃなかったかと不安になる。

苦手なものとかわからなかったし
北人くんのこと全然知らないんだなって思った。

もっと北人くんのこと知りたい自分と
芸能人に恋して叶うわけないって思う自分がいて

訳がわからなくなる。

ブーッとスマホが鳴ると

北人うどん、美味しかった!本当にありがとう!
Aよかった!全然!
北人お礼させて欲しいから今度ご飯行こ!美味しいところがあって一緒に食べたいなって。
A行きたい!でもお礼なんていいよ!この間出してもらったお礼みたいなものだし!
北人出したいから出したの!ま、とにかく行こ!
Aうん、楽しみにしてる!

LINEを返信してスマホを閉じる。

まだお昼過ぎだしランチでも行こうかなと駅の近くのショッピングモールに向かう。

ご飯を食べてお店を回るとコスメとか服がいっぱいあってついつい見てしまう。

冬物のトレーナーとビーニーにアウター、
アイシャドウと、濃い目のリップ、スキンケア用品も
じっくり見て意外に荷物がいっぱいになっちゃった。

平日とはいえど人で賑わうショッピングモール。

ドンッ！

人とぶつかって荷物を落としてしまった。

「うわ！すみません、…って、え？」

謝ろうと顔を上げると見覚えのある人が驚いた顔をしてこっちを見ていた。

？「えっ、A？」