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北人side
いつの間にかベッドで寝ていて
「もう帰るよ〜。」
というAちゃんの声で起きる。
鍵のことまで気遣ってくれるとは。
玄関まで見送りに行くと、少し寂しい。
A「あ、うどん作っておいてたからもしよかったら食べてね。まだあったかいと思う!」
「え、作ってくれたの!ありがとう!」
A「いいえ〜、ゆっくり休んでね。」
「本当にありがとう。すごい助かった!今度お礼させてね!」
A「お礼なんていいのに!あ、でも今度また遊びに行こ!」
「させて!もちろん。」
A「じゃあ、帰るね!お邪魔しました。」
「本当にありがとね!」
A「いえいえ!お大事に!ちゃんとベッドで寝るんだよ!」
そう言って玄関から出て行った。
本当は外まで見送ろうと思ったけど
風邪ひいてるしここまで十分嬉しいよ。って。
本音を言えばもう少し一緒にいたかったけど
Aちゃんが気遣ってくれてるんだろうなと思うから
ここは我慢。
リビングに戻ると、
「 冷めてたら温めて食べてね。
A 」
置き手紙の横には美味しそうなうどん。
そういえばゼリーも買って来てくれたって言ってたな、と思って
冷蔵庫を開けると、
水とかゼリー、プリン、ゼリー飲料など食べやすいものがたくさん入っていて
きっと色々考えていっぱい買って来てくれたんだろうな。
そう思うと頬が緩む。
うどんを温めて食べると、優しい味がして
気持ちもいっぱいに満たされた。
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作者名:Jellyfish | 作成日時:2021年12月3日 17時