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64. ページ14

北人side


いつの間にかベッドで寝ていて

「もう帰るよ〜。」

というAちゃんの声で起きる。


鍵のことまで気遣ってくれるとは。


玄関まで見送りに行くと、少し寂しい。

A「あ、うどん作っておいてたからもしよかったら食べてね。まだあったかいと思う!」

「え、作ってくれたの!ありがとう!」

A「いいえ〜、ゆっくり休んでね。」

「本当にありがとう。すごい助かった!今度お礼させてね!」

A「お礼なんていいのに!あ、でも今度また遊びに行こ!」

「させて!もちろん。」

A「じゃあ、帰るね!お邪魔しました。」

「本当にありがとね!」

A「いえいえ!お大事に!ちゃんとベッドで寝るんだよ!」


そう言って玄関から出て行った。


本当は外まで見送ろうと思ったけど
風邪ひいてるしここまで十分嬉しいよ。って。


本音を言えばもう少し一緒にいたかったけど
Aちゃんが気遣ってくれてるんだろうなと思うから

ここは我慢。


リビングに戻ると、

「 冷めてたら温めて食べてね。

  A 」

置き手紙の横には美味しそうなうどん。


そういえばゼリーも買って来てくれたって言ってたな、と思って

冷蔵庫を開けると、

水とかゼリー、プリン、ゼリー飲料など食べやすいものがたくさん入っていて

きっと色々考えていっぱい買って来てくれたんだろうな。


そう思うと頬が緩む。


うどんを温めて食べると、優しい味がして

気持ちもいっぱいに満たされた。

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作者名:Jellyfish | 作成日時:2021年12月3日 17時

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