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北人side


帰ろうとするAちゃんを引き留めて、もう少し一緒にいてほしいと言った。

めちゃくちゃ恥ずかしくて絶対に顔が赤くなってる気がする。しかも勝手に手を触って。


邪魔じゃないかって心配してくれる気持ちに
こんなにも気遣いができるってすごいなって思ったり、

いつも相手のことを考えてるから疲れちゃわないかなって
心配したり。


そして、
時折見せる不安そうな表情に目が離せなくなる。

守ってあげたくて、自分が幸せにしたいって強く思った。
いつも笑顔で溢れさせてあげたいって。


とりあえずこの気まずい雰囲気をなんとかしなくちゃ…!


「なんか、映画とか見る?」

A「寝てなくて大丈夫?」

「うん、Aちゃんが看病してくれたから、あんま動かなければ大丈夫だよ。」

A「そっか、よかった。」

「ありがとね。何か見たい映画ある?」

A「北人くんは?私はなんでもいいよ?」

2人で何があるか見ながら決めてAちゃんが用意してくれたあったかいお茶を飲みながら映画を見る。


俺はソファに座って、Aちゃんは床にクッションを抱えて体育座りしてる。


映画を見るために薄暗くした部屋で画面の光がAちゃんの顔を照らす。

その綺麗な横顔に思わず映画そっちのけで見つめてしまう。

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作者名:Jellyfish | 作成日時:2021年12月3日 17時

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