同居 ページ2
『今なんて...？』
「だから俺と住むかって聞いてんだよ」
『......やめとく』
「なんで？」
『迷惑でしょ？』
「迷惑ならこんな事言わない」
『ほんとにいいの？』
『私何も出来ないよ？』
『掃除や洗濯､お料理だって』
「いいの」
「何もしなくていいよ」
こんなうまい話があっていいのか？
「住んで嫌だったら出ていってくれても構わない」
『...じゃあ』
『お言葉に甘えて』
最悪捨ててしまえばいい
そう考えて彼との同居を許可した
「じゃあ荷物とかどうする？」
『荷物はこれしか無いよ」
背中にあるリュックを床に下ろす
「え？そんだけなの？」
『うん』
リュックの中には
数万円のお金と服
「服は二着か...」
「あ､風呂入る？」
『お風呂...』
「入るか？」
『..うん』
「服どうする？」
『...これ着とくね』
「俺の服着とけば？」
『いいの？』
「いいよ､今ある服全部洗濯するわ」
『ありがとう』
「...その話し方やめたら？」
『え...？』
「その喋り方変だぞ」
「いつもみたいに話せばいいじゃん」
『なんで...』
「なんでって？」
「そりゃあずっと見てたからね」
『は？』
「Aが何をして食っていってるのも知ってたし」
そうか､だから一発で当てたんだ
『このストーカー野郎...』
「その話し方のほうがいいよ」
「可愛いし」
『可愛い？』
『......二度と可愛いって言うな』
「なんで？」
『可愛いなんか嫌いだ』
「そうだったね」
「じゃあかっこいいのほうがいいかな？」
『勝手にしやがれくそ野郎』
「口悪いな〜」
「そんなとこが好きなんだけどね」
『キモイ』
「えぇ〜Aちゃん酷い〜」
『酷くて結構』
なんでこんな奴との同居を許可したんだ自分!!!
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作者名：ばなな☆ | 作成日時：2022年8月28日 2時
