【ヒロアカ】君とまた、もう一度。7 (ページ7)

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第304話ページ7

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「ううん。まあヒーローとしては言っちゃダメだけどね。
ありがとう。ちょっと元気出たかも」

そう言ってホークスは目を細めた。
…なんかボク人の事励ますのド下手じゃね?

もっとこうさ、自然に元気出せよ!的な感じで行きたいんだけど。

いやまあそもそもホークスが超気にしてるかどうかは不明だけどさ!!

「俺達さ、似た者同士だったね」

ホークスが唐突に喋った。

「まあ…そうですね。家族との経緯といいますかなんというか…」

「福岡でAちゃんの家族の話聞いた時、自分の家族を思い浮かべた。

"親が元ヴィラン。その情報は言葉にすると簡潔だけど一生流れ続ける。"

Aちゃんがそう言った時確かにって思ってそれで、Aちゃんはそれに戦ってるのに隠して逃げてる自分に後ろめたくなった。

問題は放っておいたら悪化するだのと言っておいて、結局俺がその例になってる。

情けないよなあ…」

そういえばそんな事言ってたね、ボク。
確かにお父さんの情報は今この瞬間もこの世界で出回っているんだと思う。

けどさ、ボク思うんだよ。

「でもヒーローだって人に話したくない事くらいあるじゃないですか。ボクは大アリでしたし。

ヒーローだからって家の事情全部話せってのもおかしい話っすよ」

「まあそう言われちゃうとそうなんだけど…」

なんだか煮え切らないホークスに唐揚げセットを避けてテーブルでドンッと音を鳴らす。

「いいすか。責められても弱気になんないでください。
まーもう荼毘に言われちゃった事は取り消せませんし。
これを機に向き合えるんだからプラス思考しましょうよ。

当事者じゃないからなんとでも言えるだけかもっすけど」

「いーや、Aちゃんは色んな事乗り越えてきた先輩だからね。Aちゃんからのアドバイスはちゃんと受けとるよ」

「まあそうしてくださいよ。ボクの災難続きハートフルライフが人へのアドバイスに信憑性持たせてんならいいもんです」

「本当にAちゃんには助けられちゃうなあ」

「逆っすよ。
ホークスが助けてくれた分がデカすぎてとてもじゃないけどこの人生で返しきれないです」

本当にそう。人に助けられすぎてるこの人生。
本気で500年くらいないと助けてくれた全ての人に返しきれないと思う。

特に相澤先生とかホークスとか心操とか…マイク先生もね。