【ヒロアカ】君とまた、もう一度。7 (ページ6)

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第303話ページ6

聞き馴染みがあるような、ないような、
そんな声が聞こえてきた。

「え、だれ、」

そう言って振り返ると去年お世話になりまくった包帯だらけのホークスが立っていた。

「へ!?ホークス!?」

椅子から転げ落ちる勢いで椅子ごと振り返った。
その勢いで椅子の背もたれに背中を打付ける。

ねえ痛い!!なんでこんな爆速振り返りしちゃったのボク!!くそ痛い!!

「久しぶりだね。ビルボードチャートの時に福岡来た時以来?」

「そですね!!
…てか声、大丈夫ですか?いや、これで大丈夫なわけないっすけど…」

変声期みたいのを口元から喉にかけてくっつけている。
機械越しの声、みたいな。

ボクそこら辺詳しくないからよくわっかんないけど。

「喉火傷しちゃってさ。コレくっつけないとちゃんと声出ないんだよね」

と言いながら機械をつんつんしている。

確かホークスは荼毘にネットで家庭事情と連合のトゥワイス：分倍河原仁を殺したことを暴露されんだっけか。

「ねえホークス」

「ん?」

「でしゃばったこと言ってもいいですか」

「全然いいけど…」

とホークスは頭にハテナを浮かべている。

「もし、相手が超強者でどうしようも出来ないような状況に陥った時、ボクはそのヴィランを殺します」

「え、?」

ホークスはボクの言葉に目を見開いた。
突然の事で理解ができないと、そう言った感じで。

「それで平和になるならいいじゃん、仕方ないじゃん、必要な犠牲じゃんって、そう思っちゃいます。
血なんすかね、これ」

こんな事、メディアに言ったらコテンパンに叩かれるだろう。ボクはそれくらいのことを言っている。
だけど本当に思ってしまう自分がいる。

「だからホークスがトゥワイス刺したのって、そんな騒ぎ立てるほどの事じゃないと思うんですよ。

だってトゥワイスが居たら今頃戦況はもっと悪化してたのは事実ですし。
死人はもっと多かったと思います。

一般の方々はヒーローは正義も悪もどちらも救うキラキラヒューマンだと思い込んでるだけ。
そんな事してたら今までの生活はできてないってのにですよ?

だからボクはホークスの行動は間違ってたと思えないです。

…どうです?道徳学び直せって思いました?」