第302話 ページ5
「まっ、ガキだな」
「知ってます」
「とてもガキだ」
「知ってます」
「すんごく、」
「知ってますってばぁぁあ!!」
とボクが叫んだところでマイク先生は息をついた。
「まァよ、お前が言いたいこともわからなくはねぇよ。
けどイレイザーも意味無く本当の事教えないやつじゃないからな。ちゃんとお前の為の理由があんだろ。
なーんて言ってもお前は納得しねぇよなぁ」
「今どうにか納得しようとしてる最中です」
「そりゃありがてぇ話だぜ」
「できませんでしたけど」
「そりゃ悲しい話だなァ」
マイク先生はそう言って肩をすくめた。
「とりあえず!!相澤消太を死柄木から守ってくれてありがとよ!」
と言ってマイク先生はボクの肩に拳を当てて病室に戻って行った。
朝聞かされたミッドナイト先生の死。
それに加え相澤先生の片足と、寂しげな後ろ姿を見てマイク先生が参っているような気がした。
まあそりゃ参るか。こんな一気に起こったらさ。
ミッドナイト先生の事なんてボクまだ理解出来てないし。
「マイクせんせー」
「今度はなんだあ?俺ぁもう文句聞き飽きたぜ?」
そう言ってマイク先生が振り返った。
「今色々とやばいですけど、これって頑張ったら報われるパターンだとボク思い込んでるんで。やったりましょーね」
ボクがそう言うと「おうよ」と親指を立てて先生は再び背を向けた。
うーーーん…なんか情報量多すぎて疲れた。
病院の食堂でなんか食ってやろ食い尽くしてやろ!
と思い食堂に向かう。
にしても荼毘と轟が兄弟だったとは…
ビッグニュースすぎんでしょうよ。
そういや昔、極道だった父の部屋でヒーローの資料を目にした時、エンデヴァーのページを見つけた事がある。
4人兄弟とかそのうちの一人が亡くなったとか。
母親がなんらかの理由で入院中だとか。
そんでもって末っ子とエンデヴァーは険悪であるとかとか。
その亡くなった1人ってのが荼毘ってワケか。
荼毘の言っていた事が本当なら、病んだ母親から煮え湯を浴びせられて轟の目の火傷ができたんだと思う。
諸々知ったうえで最初の基礎学でエンデヴァーいじりをしたボクもまあ馬鹿野郎なわけだけども。
唐揚げ定食大盛りを注文し、席について唐揚げを口に放り込む。
うわぁうわうま。久々の揚げ物うまうま。
「あー、美味しそうに食うね〜」
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こた - めちゃ面白かったです！！更新気長に待ってます！！ (3月30日 21時) (
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作者名：ある | 作成日時：2022年12月30日 23時
