【ヒロアカ】君とまた、もう一度。7 (ページ24)

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第321話ページ24

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ある日、ボクは塚内さんとオールマイトに校長室に呼ばれた。

「えーと、なんすかね、校長室に1人で呼ばれんの怖すぎるんですけど」

「今この国でヒーローの数が足りていないのは君も知っているね?」

「はい。そりゃ日中働き詰めの日もありますから」

「そうだ。最近は君達にもパトロールを手伝ってもらっている始末だ。

いや…もはや手伝いではないか。」

もはや仕事の域であるとまで思う。

そのくらい日中働く日がある。
インターンなんて比にならない。
インターンとは世の中の状況と命を失う確率が全然違う。

「あと少しで第二次決戦が行われる。
相澤くんの作戦を元にね」

「猶予はあと少しですもんね」

「ああ。単刀直入に言うと、君達生徒の力も貸してもらうことになる。ということだ」

そこまで聞いて1つ疑問が浮かんだ。

「え、でもそれをボクだけ呼び出して言う理由ってなんですかね」

「君にはその中でも消耗する役割を担って貰う事になると予想しているからだ」

「消耗…の内容を具体的に教えてもらっても?」

「つまり、君にはオールフォーワンを前に戦ってもらうという事だよ」

オールフォーワンを前に戦う、か。
そりゃ最前線も最前線。とんでもねぇ役割って事だ。

「エンデヴァーやホークスが主になって戦う。
君にはその援護をして欲しい」

「え、でもボク前みたいに飛べませんよ」

「そこら辺は常闇くんに協力してもらう。
常闇くんの上には耳郎さんにも乗ってもらう予定だ」

「ここでもう一つ疑問が生まれるんですけど…
じゃあなぜここに常闇と響香は呼ばれてないんすかね」

命がかかっているのは他のふたりも同じだ。
それなのになぜボクだけが呼ばれるのか。

「君は1度個性を奪われかけている。
そして君の"体質"からまた狙われるリスクがある。

その違いから君とは話し合っておきたいと思ってね」

「なるほどなるほど」

「君は自力で浮く手段がないから死柄木の元へは行かせられない。
だが君のこれまでの経験も実力も機転も生かさないでおけるほど事態は軽い状況ではないんだ。

青山くんの件でA組が集まった時、君の能力を強く感じた。
第三者目線で物事を見るという能力を高校生で持っているものはそう多くない。

そして君が狙われているのに情けない話だが…
君の複数個性と体質に頼る部分も出てくる」

そこまで聞いてボクは返事を決めた。