【ヒロアカ】君とまた、もう一度。7 (ページ23)

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第320話ページ23

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案の定行ってみると青山と青山夫婦はガッチガチに拘束され、青山に至っては喋れない状況になっている。

ボクが校長室に到着した頃、話は今唯一オールフォーワンと繋がってる青山を使っておびき出せないか、というビッグなトークになっていた。

「今更、信じられるのか」

マイク先生がそうボクらに向かって問いかけた。
その問いかけに飯田は過去の話だから、友として手を取りたい。と言った。

切島もそれに続く。

「うーん、なんていうかさ」

ボクはなんとなく口を開いた。
合宿の時の拉致被害者だしね一応。

みんなも耳を傾けてくれた。

「合宿の件はムカつくしなんか奢れよって感じだし…
いや正直まだ理解出来てないのが本音だけど。

信じられるかで言ったらボクは疑心暗鬼だからちょっと疑っちゃう所はあるかな」

「お、おい姿見、今の青山にそれは…」

「仲間としては信じ切る心はあるべきだと思う。
けどヒーローとしては多少は疑う心も持つべきだからさ、

みんなが信じ切るのならボクは少しは疑う役でいようと思うんだよ」

そんな時、相澤先生の声が液晶越しに聞こえた。

「まあ姿見の言う事は一理あるな。
周りにいるお前らが納得するかは別として」

「相澤先生!?」

ずっとあのパッドの中から聞いてたの?
気づかなかったよ。

なんて思いながら久々に見る相澤先生の顔に少しホッとする。

「塚内さん。この責任は見抜けなかった俺にあります。
ただ…気持ちはこいつらと同じです」

そして相澤先生は除籍するつもりはないと青山に伝えた。

「A組担任として俺に考えがある。
塚内さん、一応青山たちには聞こえないよう…＿」

相澤先生の作戦は誰もが納得のいくものだった。

最後に相澤先生はボクの姿を見て口を開いた。

「何かあったら俺の代わりに疑ってくれ、姿見」

「はい…っ」

きっとないだろうが、青山が裏切ったとしたらボクはその動向に気づけるようにする。

みんなが信じるのならこの役割は必要不可欠なのだ。
きっとまだボクの事だって本当に変われたのか疑ってる人はいると思う。

でもそれが当たり前だと思うしそうやって世の中は成り立っているのだと思う。

こうやってボクらヒーローサイドは1歩、オールフォーワンに近づいた。