君と描く物語９

＃４０９ ページ9

そして、いよいよ高校二度目の夏休みが始まった

｢我が校では、生徒の想像力を際限なく伸ばすをコンセプトにしています
こちらが講義室で、他には生徒専用の資料保管室や制作専用スペースなどもあり……｣

夏休みが始まってすぐ、私は手始めに姉の通う大学のオープンキャンパスに参加した

生徒代表として話してくれたのは、姉の先輩に当たる人達らしい

｢では、僕達からの説明は以上です。この後も学校公開の時間はありますので、自由に見学して行ってください｣


蜜璃｢A〜！来てくれてありがとう！｣

A｢お姉ちゃん、お疲れ様！｣

蜜璃｢私は今日もうこれで役目は終わりだから、これから校内案内しましょうか？｣

A｢いいの？｣

蜜璃｢もちろんよ〜！と、その前に！お昼の時間だし、まず学食行きましょうか

とっても美味しいから是非食べてもらいたくて！｣

A｢ふふ、じゃあ行きたいな｣

姉に連れられてきょろきょろと辺りを見ながら校内を移動する

すれ違う人達にはいろんな人が居て、ほとんどの人達が私服だけど
中には白衣を見に纏った人やサークル活動用の服装の人もいた

｢あら？A？｣

A｢…？｣

歩いていたら横から聞き覚えのある声が私の名前を呼んび そちらへの方へ振り向くと

蜜璃・A｢しのぶさん(ちゃん)！｣

しのぶ｢二人共こんにちは。あぁ！もしかしてオープンキャンパスに参加したの？｣

A｢うん！これからお姉ちゃんと学食に｣

そっか、しのぶさんもこの大学だもんね

蜜璃｢しのぶちゃんも良かったら一緒にどう？｣

しのぶ｢じゃあご一緒しようかしら｣



食堂に着くと既に席はほとんど埋まっていて、とても賑やかだった

蜜璃｢A どれがいい？｣

A｢こ…こんなにメニューがあるんだ…っ｣

しのぶ｢ふふ、迷っちゃうわよね。私のおすすめはこれよ｣

蜜璃｢あぁ、オムライス！美味しいわよね〜｣

A｢じゃあそれで！｣ﾋﾟｯ

券を発行してカウンターで順に料理を受け取る

蜜璃｢席 空いててよかったわ〜｣

しのぶ｢A、オープンキャンパスどうだった？

夏休みが始まってまだ二日だし、ここが一番最初？｣

A｢うん…他の所も申し込みが必要な所はしてあって、まだこれからって感じで｣

しのぶ｢受けるのは地元ばかりなの？｣

蜜璃｢一応、現段階で一校だけ県外の所もあるわよね｣

しのぶ｢へー！色んな所を見るのはいい事ね…自分に合った所が見つかるといいわね｣

A｢うん｣

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