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その日の昼休み、いつも通り四人で話しながら中庭でお弁当を食べていると
久しぶりにそこに顔を出しれた人物が居た
無一郎「A先輩」
A「あ!無一郎くん!もう足平気なの?」
無一郎「うん、もう何ともないよ。ただの捻挫だったし」
A「そっか…良かった…」
無一郎くんとこうしてお昼休みに話すのは一週間ぶりで、体育祭以降は今日が初めて
童磨くんとの一件で足を怪我して、大事をとって不要な行動は控える様にと有一郎くんから強い指導があったらしく…
無一郎「兄さんも大袈裟なんだよ…たかが捻挫くらいで」
A「心配してくれてるんだよ。私も心配だったけど、元気になって本当に良かった」
梅「んで、元気になって早々口説きにきたの?」
無一郎「もちろん。デートの事も話しなきゃだしね」
A「そうだ!私もその話しなきゃと思ってて…無一郎くん、どこ行きたいとか決まってるの?」
無一郎「うん、お祭り」
A「え、お祭り?」
お祭りって…去年一緒に行った……
無一郎「去年は途中で邪魔も入ったし、ゆっくり一緒にいられた時間も少なかったから」
A「あ…」
そう言えば、あの時私が無茶して先生を探しに駆け出しっちゃったから…
そのせいで男の人達に絡まれるわで、結局ゆっくりできたのは花火を見てたあの時ぐらいで
無一郎「それに…去年は炭治郎達と一緒だったから、今年こそは二人きりで行きたいんだけどなー?」
こてんと首を傾げながら、甘えるような視線で私の顔を覗き込んでくる
A「ま…まさか無一郎くん、まだその事根に持っていた…?」
無一郎「だって先輩と二人きりだと思って喜んでたのにさー…
まあ、あの日のお陰で炭治郎と仲良くはなれたし…本当はそこまで怒ってもないけど
でも今年こそは二人きりで行きたいって言うのは本当だよ…せっかくの機会だしね」
お祭りか…二人きりって言っても会場に行けば沢山の人が居るし
本当の二人きりってわけでもないからいっか…
A「うん、わかった!じゃあそうしようか」
無一郎「本当!?やった!楽しみにしてるね」
A「うん」クスッ
こんなに小さな子供みたいにはしゃぐ程 喜んでくれるなんて…
何だか普段年上の私よりもずっと大人っぽく見える無一郎くんが、今は可愛く見えて思わず目尻が下がる
気づけば、夏休みも目前で…
去年の夏は慌ただしく過ぎて行ったけど…今年は、どんな夏になるのかな…
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レモネード - 宇髄先生も気持ちは同じなんだね。でも夢主ちゃんも宇髄先生の気持ちをきちんと汲み取れればいいんだけど……なぁ。ますます新章が気になるなぁ。夢のことが現実にならなければいいんだけど……。 (2021年7月23日 15時) (レス) id: 029fc8293f (このIDを非表示/違反報告)
momoko19960430(プロフ) - レモネードさん» 宇髄先生が理由に勘づき、何か大きな決断をしたようですね…。宇隨先生の気持ちを、夢主はちゃんと汲み取れるのか……それとも、これを聞いても意思は変わらないのか……そして宇髄先生の最悪な選択肢が何なのか…。新章で遂に大きく動きだします (2021年7月23日 7時) (レス) id: 97219a3715 (このIDを非表示/違反報告)
レモネード - やっぱり宇髄先生も伊黒先生も気にしていたんだね……。梅ちゃんやカナヲ達には相談できたけど、先生と一緒にいたいという事だけは言えれなかったね…。先生と向き合って話をして、答えが見つかればいいんだけどなぁ…。 (2021年7月22日 14時) (レス) id: 029fc8293f (このIDを非表示/違反報告)
momoko19960430(プロフ) - レモネードさん» 周りには真剣に向き合って話を聞いてくれる人が沢山いることを、分かっているつもりでも…やっぱり根本には内気な性格が消えずにありますね…そこを早く打破しないと、、、 (2021年7月21日 21時) (レス) id: 97219a3715 (このIDを非表示/違反報告)
レモネード - おみくじの言葉も気になるよね……。それにクリスマスの時は仕事だったから会えなかったけど、宇髄先生は寂しかったのね。もっと周りの友達や先生達にも色々と相談しておいたらまた違う答えが出ていたのかなぁ? (2021年7月21日 1時) (レス) id: 029fc8293f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:P | 作成日時:2021年6月24日 13時