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小芭内「では、今から配る用紙に必要事項を記入して提出期限内に出す様に
なるべく全ての欄を記入する事
ただ、今回も 記入したからそれで決定という訳では無い
とりあえず今の段階でどう考えているかと言うのを明確にするだけだ
その他質問があれば個別対応も可能だ。以上」
善逸「進路希望表か〜…一年の時に書いたやつより確実に細かくなってるよな」
先程配れた用紙…それは進路希望表だった
一年の時は進学希望[大学・専門学校]・就職希望というざっくりとした記入欄も
今回配られた用紙には学校名まで記入する欄が設けられていて…
炭治郎「この夏休みでオープンキャンパスに行った生徒も多いだろうから
特にうちの学園は進学校で有名だし、早目に進路を見据えてる生徒もかなりいるみたいだな」
カナヲ「炭治郎も家の手伝いの合間に色んな所見に行ってたもんね」
炭治郎「あぁ!だいぶ希望も纏まってきたよ」
善逸「早めに決まってれば後が楽だもんな〜」
A「…そうだね」
皆着実に決まって来てるんだ…
こんな風に悩んでるの、私だけなのかな
私は未だに自分の気持ちが上手く纏まらないまま…
気付けば進路希望表の提出期限が目の前まで迫っていた
A「……よし」
悩んだ結果…
コンコンッ…ガラァ
A「失礼します。小芭内先生いらっしゃいますか」
小芭内「ん?A…俺に用か?」
A「はい…これ、遅くなってすみません。進路希望表を出しに来ました」
小芭内「あぁ、そうか…いつも提出物は早くに出すから忘れてたが、Aはまだだったな
姉さんからもいろいろ聞いてるよ。いくつかの大学を見に行ってたんだってな」
A「…はい」
小芭内「じゃあ、これは預かっておく」
A「お願いします。失礼しました」
小芭内さんはその場で詳しくは目を通さず、私も足早にその場を去った
今まで進路希望表を提出する時、こんなに罪悪感というか…後ろ髪を引かれる思いになった事はなかったのに……
それでも、私は…今の私にはこの選択肢しか考えられないんだ
私が急いで教室に戻る一方で…
小芭内「…っと、Aの進路希望は……」ギシッ
職員室の自席に腰掛けながら、私の手渡した希望表を見るなり
小芭内「……え…っ?何で……」
私の進路希望を見た小芭内さんが、驚き目を丸くしてる事も…
天元「どうした?伊黒」
小芭内「あ…いや……それが…」
この進路希望のせいで、これから起こる悪夢も…
私はまだ知らない
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レモネード - 宇髄先生も気持ちは同じなんだね。でも夢主ちゃんも宇髄先生の気持ちをきちんと汲み取れればいいんだけど……なぁ。ますます新章が気になるなぁ。夢のことが現実にならなければいいんだけど……。 (2021年7月23日 15時) (レス) id: 029fc8293f (このIDを非表示/違反報告)
momoko19960430(プロフ) - レモネードさん» 宇髄先生が理由に勘づき、何か大きな決断をしたようですね…。宇隨先生の気持ちを、夢主はちゃんと汲み取れるのか……それとも、これを聞いても意思は変わらないのか……そして宇髄先生の最悪な選択肢が何なのか…。新章で遂に大きく動きだします (2021年7月23日 7時) (レス) id: 97219a3715 (このIDを非表示/違反報告)
レモネード - やっぱり宇髄先生も伊黒先生も気にしていたんだね……。梅ちゃんやカナヲ達には相談できたけど、先生と一緒にいたいという事だけは言えれなかったね…。先生と向き合って話をして、答えが見つかればいいんだけどなぁ…。 (2021年7月22日 14時) (レス) id: 029fc8293f (このIDを非表示/違反報告)
momoko19960430(プロフ) - レモネードさん» 周りには真剣に向き合って話を聞いてくれる人が沢山いることを、分かっているつもりでも…やっぱり根本には内気な性格が消えずにありますね…そこを早く打破しないと、、、 (2021年7月21日 21時) (レス) id: 97219a3715 (このIDを非表示/違反報告)
レモネード - おみくじの言葉も気になるよね……。それにクリスマスの時は仕事だったから会えなかったけど、宇髄先生は寂しかったのね。もっと周りの友達や先生達にも色々と相談しておいたらまた違う答えが出ていたのかなぁ? (2021年7月21日 1時) (レス) id: 029fc8293f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:P | 作成日時:2021年6月24日 13時