君と描く物語９

＃４１４ ページ14

夜に聞く先生の声って新鮮だな…
昼間に聞く声よりも心做しか落ち着いてて、ゆったりとした雰囲気で話す先生の声に耳が包まれる

-天元｢相変わらず忙しそうだもんな。体調崩してないか？｣

A｢大丈夫です。先生は大丈夫ですか？｣

-天元｢体力はある方だからな…心配いらねぇよ

そういや…生徒には内緒だけど、この前 煉獄達と学校の屋上でスイカ割りして馬鹿騒ぎしてたんだ｣

A｢え…スイカ割り！？そんな事してたんですか？｣

先生達の怪力でスイカ割りなんて…スイカは無事だったんだろうか…

-天元｢一発目は冨岡で、誘導の不死川がキレながら冨岡に指示出してたのに外したんだ

んで、二発目は伊黒の誘導で煉獄が木刀振り下ろして｣

A｢木刀！？｣

-天元｢スイカ粉々になって飛び散った！やべえだろ！｣ｱﾊﾊﾊｯ

A｢粉…っ｣

や…やっぱり無事じゃなかった…っ

-天元｢Aは？前回部活に来た時以降、何してた？｣

A｢私は…あ！皆で浴衣買いに行きました！｣

-天元｢おー！どんなのにしたんだ？｣

A｢う…梅ちゃんに勧められて、ちょっと普段より大人っぽいデザインのを…///

似合うか分からないので、変でも笑わないで下さいね…？｣

-天元｢ばーか…笑うわけねぇだろ？俺の為に選んでくれた浴衣なんだから｣

A｢…！///｣

-天元｢…ただ、俺が見た後だとしても…時透もそれを見るのかと思うとやっぱり腹は立つけどな｣

A｢あ…あははは…でも、本当にただお祭り楽しむだけですから｣

-天元｢お前にとっちゃそれだけでも、時透にとってはAと一緒に行くって事が重要な事なんだよ｣

あ…それ、この前の浴衣選びの時に禰豆子ちゃんが言ってた事と似てる…

-天元｢まあ祭りの事は、体育祭の勝負で決まった事だしこれ以上文句は言わないけどさ

そう言えば、A結構な数 オープンキャンパス行ってるみたいだけど…まだ他にも考えてる所あるのか？｣

A｢後はあし……｣

-天元｢…？どうした？｣

A｢…いえ、なんでもないです。後は特に考えては無くて…まだ考え中です｣

明日、県外の大学も見に行きます…そう言い掛けてやめた
受験するつもりはないし、別にわざわざ知らせる必要は無いかなって…

-天元｢そっか、まあ急ぐ事でもねぇしな…焦らずしっかり吟味しろよ｣

A｢はい｣

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