#172 ページ22
天元「A達はまだ暫く自由時間なのか?」
A「はい、次の仕事は三時からです」
天元「そっか…んー…」
A「…?どうかしましたか?」
何かを考えながら、壁掛け時計を見つめる先生
暫く見つめた後すっと腰を折り、椅子に座る私の耳元に顔を近付けてきて
天元「後一時間くらい経ったら少し抜けれると思うから、美術準備室で落ち合わねぇ?」コソッ
A「…!はい…わかりました///」
天元「ん。じゃあまた連絡する」
そう言って先生は笑顔を見せて、私達のテーブルを後にした
カナヲ「A、嬉しそう」
A「え…!?///」
私を見るカナヲの視線が物言いたげで…
先生に何か嬉しい事を言われたんだねって、目でそう言われてる気がした
A「…一時間後くらいに、ちょっと抜けても…いいかな?///」
カナヲ「もちろんだよ!行ってらっしゃい」
A「ありがとう」
そういえば、カナヲは竈門くんと回らないのかな…
学園の生徒は明日もあるけど、一緒にゆっくり回るなら今日の方が…「竈門くーん!こっち向いて〜!」「可愛い〜!一緒に写真撮ろうよ」
A「…!?」
ぼんやり考えながら飲み物を口にしていたら、教室の入口付近の方から 女生徒の黄色い歓声が耳を突いた
それに驚き振り向くと、そこには上級生らしき人達が三人ほど竈門くんに絡んでいる姿が目に入る
A「わ…竈門くん先輩達に凄い囲まれてる…っ」
優しい竈門くんは先輩達のノリに対してもしっかり笑顔で返してて、さすが普段からお店のお手伝いをしてるだけあるなと感心する程のサービススマイルを決めていた
体育祭でも活躍してたし、普段から誰にでも人当たりよく接する竈門くんは
同級生のみならず上の学年の人達にも可愛がられてるらしいとは聞いてたけど…
ベコッ!
A「ん…?何の音…って、わぁ!カナヲ!?
手!紙コップ潰れてジュース溢れてるよ!」
カナヲ「あ…っ」
竈門くんが他の女の人に囲われてる姿を見て、カナヲが我を忘れて手元の紙コップを握り潰してしまい
中に残っていたジュースで手が濡れていた
確かに、こんな所見たらヤキモチ妬いちゃうよね…
A「気持ちは分かるけど落ち着い…「うずてーん!遊びに来たよ〜!」「めっちゃ格好良いじゃん!」
グシャァ!
カナヲ「A…」
A「…ハッ!だ…台拭き貰おっか…」
カナヲ「うん…」
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momoko19960430(プロフ) - レモンソーダさん» ぼちぼちカナヲちゃんの説明であの夜のやり取りが明らかになります(^-^)ホンワカした二人のやり取りをお届け出来たら…と!煉獄先生は、大切な同期の恋と幼い頃から知る愛弟子を見守りたい気持ちとで、きっと知ってからもずっと優しく見守ってくれてたのかな…|´-`) (2021年3月11日 19時) (レス) id: 97219a3715 (このIDを非表示/違反報告)
レモンソーダ - ようやく炭治郎と会えてよかった〜〜(^_^)でも、ここぞっていう時にビシッと決めたのかなぁ?そうだね、最後は皆笑顔で終わってほしいね。それにしても、煉獄先生〜〜二人のことを知っていて、ずっと言わないでくれたのかなぁ?( ´〜`) (2021年3月11日 0時) (レス) id: 029fc8293f (このIDを非表示/違反報告)
momoko19960430(プロフ) - レモンソーダさん» カナヲちゃんからの電話、内容は一体何なのか…ですね!この学園祭は、皆笑顔で終われるといいなと思ってます(^^) (2021年3月10日 19時) (レス) id: 97219a3715 (このIDを非表示/違反報告)
レモンソーダ - カナヲちゃんにはなんとしてでも炭治郎を探してほしいなぁ。他の人に呼び出されたって知ったら気が気じゃないよね(*´・ω・)大丈夫かなぁ……。 (2021年3月9日 23時) (レス) id: 029fc8293f (このIDを非表示/違反報告)
momoko19960430(プロフ) - レモンソーダさん» 無一郎くんは春から後輩として距離も近くなるし、何より本人が諦める気0だから…。他の人に呼び出されたって知ったカナヲちゃん、もう形振り構ってられなくなりましたね|´-`)ガンバレ!本の話はまだ暫く先になりそうですが、ちゃんと説明出来たらと思ってます! (2021年3月9日 7時) (レス) id: 97219a3715 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:P | 作成日時:2021年2月18日 23時