君と描く物語４

＃１７１ ページ21

竈門くんが裏に飲み物を取りに行くと、やっとカナヲの様子が少し戻って

A｢カナヲ大丈夫？竈門くんの事凝視してたけど…｣

カナヲ｢炭治郎が可愛くて…つい…｣

あ、大丈夫じゃないっぽいね…

今世紀最大発の発見みたいな深刻な顔して、竈門くんの可愛さに衝撃を受けた様子のカナヲ
確かに可愛かったけど、私から見れば善逸くんと同じくらいにしか見えなくて…
多分カナヲには特別なフィルターが掛かってるんだろうと察した

…かく言う私も、さっきある事に気が付いてから教室内をちらちらと見渡して落ち着かないんだけど…

…何故かあの人の姿が見えない

そう…探しているのは宇髄先生の姿

教室内にはメイド服の男の子達と、タキシード姿の女の子達が数人居るだけで先生が居ない
もしかして先生も女装してるんじゃないかと思って、見たいやら見たくないやらの微妙な気持ちを抱きながら探しているけど、どこにも…

カナヲ｢…居ないね、先生｣

A｢うん…｣

あんなに目立つ人、居たら気付くはずだけど…

炭治郎｢お待たせしました。オレンジジュースです｣

カナヲ｢あ、ありがとう…！｣

炭治郎｢そういえば 今朝から来てくれるお客さん達が、よくC組のお化け屋敷の話をしていたよ

凄く大盛況みたいだね！俺も休憩の時に行ってみようと思ってるんだ｣

カナヲ｢そうなんだ！私とA、夕方からまた当番なの｣

炭治郎｢そうか、じゃあその時間帯に行くよ｣

A｢待ってるね！…ところで竈門くん、宇髄先生って……｢俺の事呼んだか？(天元

竈門くんに先生がどこに居るのか聞こうとしたら、聞きなれた声が背後から聞こえてきて振り向くと

A｢…！宇髄先生！あれ……その格好///｣

そこには何故か入学式以来見る事のなかったスーツ姿の宇髄先生が立っていて、髪の毛もオールバックで纏められていて 思わずその格好良さに胸が高鳴る

A｢てっきり、先生も女装してるのかと…｣

天元｢俺はこのカフェのオーナーって事になってるから、スーツ姿でOKなんだよ｣

こんな格好良い姿されたら、心臓が持たないよ…

天元｢驚いただろ？うちのクラスの出し物

ネタになるから当日まで全員に口止めしといたし、今日が初お披露目でド派手なインパクト与えただろ｣

カナヲ｢はい、とっても｣

カナヲの目が生き生きしてる…ふふ、珍しい

天元｢にしても、二人とも和服か…後で俺もC組の演し物見に行くかな｣

A｢本当ですか！？是非！｣

天元｢ｸｽｯ……おう｣

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