#162 ページ12
梅ちゃんに美容スイッチが入り、私とカナヲを強制的に椅子に座らせてメイク道具を広げ出す
梅「はい、じゃあ目 閉じて」
A「はい…っ」
梅「ったく、元がいいから普段は何もしなくていいけど…
こういう時くらい張り切って顔面も化けなきゃ勿体ないじゃない」
A「お化粧って道具が色々ありすぎて覚えられなくって…」
梅「何回か触りゃあ嫌でも覚えるわよ…ほら、動かない!」
A「う…!」
カナヲ「凄い…どんどん変わってくね…」
梅「でしょ?」
目を閉じてるせいで何されてるのか全然分かんないけど、まぶたの上やら睫毛やら どんどん梅ちゃんの手が進んでるのだけは感じて
それに加えて横に座るカナヲの感心してる声が聞こえて余計に途中経過が気になる
でも今目を開けたら怒られるし……
梅「…ん、よし…まぁこんなもんでしょ!もう目 開けていいわよ。はい、鏡で見てみなさい」
A「ありがと」
梅ちゃんから鏡を受け取り覗き込むと…
A「…わぁ…凄い///」
そこに映し出されたのは、普段鏡で見る私よりもずっと大人っぽくて
瞼には細かいラメや淡いピンクパールのグラデーションに、くるんと上向きになった睫毛と
光の雫が浮かび上がったような艶のある唇
私には遠いと思っていた、大人っぽさが作り上げられていた
カナヲ「A、凄く綺麗だよ!」
梅「この私がメイクしたんですもの、当然よ
と言っても、淡い色のアイシャドウに、ビューラー、マスカラ、チークと口紅 グロスだけで
だいぶナチュラルメイクだから、本気出せばもっと高みを目指せるわよ
元が整ってるからやればやった分だけパキッとしたメイクになるから、今はこんなもんね
はい!次 カナヲの番よ、目瞑って!」
カナヲ「え!私もするの!?」
梅「当たり前でしょ!ほら!」
真横でカナヲが梅ちゃんの勢いに負けているのも構わずに、私は見慣れない自分の顔をまじまじと覗き込んでいた
本当に凄い…私もなれるんだ、あの先輩達みたいに
これなら先生も、少しは意識してくれるかな…
それに今日二人きりになれたら試そうとしてるアレも、この顔ならもっと効果があるかもしれない
梅「Aもカナヲも、折角なんだからメイクした顔で会いに行ってらっしゃいよ。きっと喜ぶわよ?」
A「…そう、かな///」
喜んでくれるかな…
先生、どんな反応してくれるんだろう…
あぁ…早く放課後になればいいのに…
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momoko19960430(プロフ) - レモンソーダさん» ぼちぼちカナヲちゃんの説明であの夜のやり取りが明らかになります(^-^)ホンワカした二人のやり取りをお届け出来たら…と!煉獄先生は、大切な同期の恋と幼い頃から知る愛弟子を見守りたい気持ちとで、きっと知ってからもずっと優しく見守ってくれてたのかな…|´-`) (2021年3月11日 19時) (レス) id: 97219a3715 (このIDを非表示/違反報告)
レモンソーダ - ようやく炭治郎と会えてよかった〜〜(^_^)でも、ここぞっていう時にビシッと決めたのかなぁ?そうだね、最後は皆笑顔で終わってほしいね。それにしても、煉獄先生〜〜二人のことを知っていて、ずっと言わないでくれたのかなぁ?( ´〜`) (2021年3月11日 0時) (レス) id: 029fc8293f (このIDを非表示/違反報告)
momoko19960430(プロフ) - レモンソーダさん» カナヲちゃんからの電話、内容は一体何なのか…ですね!この学園祭は、皆笑顔で終われるといいなと思ってます(^^) (2021年3月10日 19時) (レス) id: 97219a3715 (このIDを非表示/違反報告)
レモンソーダ - カナヲちゃんにはなんとしてでも炭治郎を探してほしいなぁ。他の人に呼び出されたって知ったら気が気じゃないよね(*´・ω・)大丈夫かなぁ……。 (2021年3月9日 23時) (レス) id: 029fc8293f (このIDを非表示/違反報告)
momoko19960430(プロフ) - レモンソーダさん» 無一郎くんは春から後輩として距離も近くなるし、何より本人が諦める気0だから…。他の人に呼び出されたって知ったカナヲちゃん、もう形振り構ってられなくなりましたね|´-`)ガンバレ!本の話はまだ暫く先になりそうですが、ちゃんと説明出来たらと思ってます! (2021年3月9日 7時) (レス) id: 97219a3715 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:P | 作成日時:2021年2月18日 23時