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カナエさんの安心した様子を見て、静かに話を聞いていた宇髄先生も よかったなと言うように私に目配せしてくれる
それに応えるように私も笑顔で返した
カナエさんもしのぶさんも、本当にカナヲを大切に想ってる…
私も、相手が教師じゃ無ければお姉ちゃんに相談くらいしていたかもしれないし
それを喜んでくれたかもしれないけど
いくら梅ちゃん達が肯定してくれても、やっぱり相手は教師だし
そう簡単には打ち明ける勇気出ないな…
でもいつか、過去形に変わった時にでも
実はねって…お姉ちゃんと人生初の姉妹での恋の話が出来たら楽しいんだろうな…と、少し想像してしまう
カナエ「Aと久々に話せてよかったわ…それにしても、Aも何だか大人っぽくなったわね」
A「え…そうかな?」
カナエ「ここ数年、なかなか会う機会も無くて
私の中でのAはまだ小中学生の頃の幼いままで…
最近のAの事はカナヲの話でしか知り得なかったけど
今日話してみて、こんな風に強い意志で話をする様になってたり…
顔付きだって見た目だって短期間で随分と大人っぽくなっていて驚いたわ
もしかしてAにも、良い出会いがあったのかしら?」
A「え…っ///」
突然のカナエさんの言葉に驚き、思わず肩が跳ねる
私にとっての良い出会い…
そう言われて一番に思い浮かぶ顔はやっぱり
A「…///」チラッ
天元「…!」
ちらっと教卓にいる宇髄先生の方を見ると、ばっちり目が合って恥ずかしくなりすぐ逸らしてしまった
宇髄先生との出会いは、色んな所で私の力になっているから
A「うん…あった、かな…///」
カナエ「…!…ふふ。そう…じゃあ、きっとその人がAをこんなに素敵な女の子にしてくれたのね…
Aの事も、カナヲと同じくらい大切な妹だと思っているから…私もその人に感謝しなくちゃね」
A「…///」
カナエさんが私の一瞬の視線に気付き、それが誰を指してるのか察した事も知らずに
私は少し俯いたまま、宇髄先生への気持ちが溢れるこの想いをぎゅっと噛み締める
カナエ「朝からお邪魔してごめんなさいね。A、部活頑張ってね
また会えたら声を掛けてね。それじゃあ」
A「うん、またね」
手を振り満足気に部屋を出て行くカナエさんを、宇髄先生と一緒に見送る
天元「よかったな。納得してくれて」
A「はい」
天元「…所で、さっきの良い出会いって誰の事だったんだ?」
A「…!///」
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momoko19960430(プロフ) - お酒さん» 誤字脱字が気になったので一部手直ししましたー! (2021年6月14日 13時) (レス) id: 97219a3715 (このIDを非表示/違反報告)
お酒 - 2021/06/13、めちゃくちゃ投稿しましたね!!暇だったんですか?? (2021年6月13日 23時) (レス) id: 48240712ac (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:P | 作成日時:2021年1月20日 13時